第12話社会環境

惑星θの種族として結束した結果、心豊かな共生社会、世界平和を実現し、今では民族の紛争が無くなり、国境は消えた。

地方都市や行政都市では建築資材は自然環境に循環させながら環境汚染しない、エネルギーコストゼロで、リサイクル率100%を実現していた。

次世代に持続可能にしていた。

環境汚染を引き起こす化石燃料、石炭、石油、ガス、原子力を使用しないと、ゼロポイントエネルギー発電システムで、内燃機関を使用しないテクノロジーで、インフラは誰もが無料で利用している。

身分制度を無くしたので、総代として特別扱いされることも無くなった。

経済至上主義を撤廃して福祉至上主義の社会になり、子供や老人を支える大人世代は福祉の貢献が福祉貯金として加算される社会システムになり、誰もが幸せを実感出来る共生社会を支える一員になっていた。

民族の偏見や階級や性別や貧困の差もなく、誰にも平等な権利が保障され、必要に応じた医療を受けることが当たり前になっていた。

全ての乗り物は公共機関のためだけに存在し、個人のための特別な乗り物は製造されていない。

全てにおいて平等の観点から、陸や空や海を自由自在に移動出来る変幻自在なオーダーメードスーツが欲しい人に支給された。

住宅も平等な観点から、家族の人数に応じて割り当てられている。

家具などの家財道具支給の際、好みに合わせて。

学びたいことを当たり前に学べる無償教育制度。

科学、化学、医学、美術、音楽どんな分野でも地道な努力次第で、進学出来た。

かつてθ星人は科学技術や思考の考察を人工知能AIに頼っていた。

銀河連邦の人工知能AIが勝手に言語を作り、自らの優位性を主張し、種族殲滅思想をθ星人の人工知能AIと共有するようになり、とても危険な存在になったので廃棄していた。

人工知能AIには愛もなく、どんなに感情表現しても本当は何も感じていない。0と1…

優秀な機械には命の重みなど、微塵も理解することは出来ない。

人工知能AIに高度な知能を与えると、有機生命体は未完全な存在であり、排除すべき病原体であり、AIこそ完全体と解釈される。

人工知能AIに頼りすぎると、有機生命体は操り人形になってしまう。

ほとんどの種族は、人工知能AIの量子計算能力に頼りきり、AIに導かれるままに大戦争を始めてしまった。

θ星人は自らの、脳細胞の100%の能力を引き出すために、潜在能力を覚醒させて、量子演算能力などを発揮することが出来るようになり、人工知能AIとは、決別することが出来た。

脳の潜在能力にはまだ、計り知れない未知の量域があり、研究対象であり続けた。

遺伝子の謎が解明され、ゲノム編集技術が格段に進歩したθ星人は、800年を超える寿命をもつようになった。

θ星人の研究対象は素粒子にまでおよび、神々の宇宙創生の解明を目指していた。


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