第9話宇宙最後の種族

2大勢力の闘いは凄まじく、大戦争勃発7,000年後に共倒れにより種族が全滅し、宇宙はさらに荒廃した。

孤立無援となった漆黒の甲殻型惑星は超出力エネルギー砲などの、あらゆる攻撃に、さらされ続けたが、一切反撃は、しなかった。

ヴィルス種族は攻撃を諦め、防衛技術を欲しがり、銀河連邦の主事に推薦する条件で、偽りの和平交渉を持ちかけてきたりした。

抑圧された経済力の乏しい種族が、追い詰められ一度反撃すると、経済力で勝る種族は軍事侵攻を一方的に行い、敵の種族を駆逐していく。

一般市民の悲鳴が止まらない凄惨な無差別攻撃を、他の種族は攻撃対象になることを恐れ、見て見ぬふり…ヴィルス種族は戦争を焚きつけ、裏で糸を引くことを止めなかったので、防衛技術を与えることはしなかった。

その後、人工惑星の自然環境の循環サイクルが起動するまでの3,000年、アマンダとジャックとピーターは人工冬眠に入った…

3,000年もの歳月をかけて人工惑星内に、かつて惑星θの海や陸地や大気の循環サイクルが生まれた。

3つの恒星が赤色巨星に変化して、惑星が灼熱の火焔に包まれ焼失する1万年前には、θ星人や惑星の固有種を含む生態系まるごと人工惑星に移住させていた。

大戦争時代も過ぎ去り、乏しい宇宙資源しか残っていない宇宙空間を人工惑星は、資源を求めて、浮遊惑星となり、3万年も宇宙空間を彷徨い続けた。

このままでは、いずれ宇宙資源が底をつく。

我々人類が生きている現在2024年から遥か、3億6,978万年も遡る…

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