第4話惑星θ 第54代総長ウィリアム・カーライト
銀河連邦議会は3D立体映像が仮想議場に投影されて行われる。
宇宙空間を飛び交う中継ポッドが受信する。
中継ポッドは通信速度を光速以上に早めて機密室の仮想立体銀河連邦議会会場に種族代表者の機密室から発信した画像データを中継機が加速送信している。
機密室では、議会は同時進行されている。
銀河連邦議会が終了して、機密室に終了サインが点灯した。
機密室を出たウィリアムは会見場に姿をあらわした。
眼の前には記者たちが詰めかけている。
ウィリアムは一度深呼吸した。
『銀河連邦議会の要求に応じることを同志にも理解してほしい。』…『惑星破壊兵器の使用に踏み切った種族は必ず報復攻撃で殲滅させられています。我々は永世中立でいなければ、なりません!』と、ウィリアム
『銀河連邦を巻き込む大戦争からθ星人が生き残るために、なんとしても、惑星創生事業は、種族の総力を結集させないと絶対に成功しません。』真っ直ぐな視線で語りかけるウィリアム
会見会場に記者質問応答のアナウンスが流れる。
『人工惑星は武装しないのですか?』と、国営通信記者が質問。
『絶対、武装しない。』訴えかけるウィリアム
『我ら同志の総意で永世中立を決めたことは揺らぐことはない。』と、ウィリアム
『ウィリアム総長、今回、ヴィルス種族からの具体的な要求は?』と、ネット配信記者が質問。
『銀河連邦議会で取り決めた恒星プラズマエネルギー提供量は機密事項で申し上げれない。』と、ウィリアム
『赤色巨星化に係ることだから発表すべきではないですか?』と、先程とは別のネット配信記者が食い下がる。
『恒星プラズマエネルギー提供は人口惑星建造と引き換え条件で約束したこと。是非皆さんには惑星創生事業のためだと、いうことを理解して頂きたい。』と、ウィリアム
更に記者達が手を挙げている。
会見終了のアナウンスで、機密室に向かうウィリアム。
ヴィルス種族から放たれた偵察用ナノサイズのドローンがウィリアムの近くを音もなく飛んでいる。
長い廊下を歩き、機密室に入るウィリアム。
機密室には防御用ナノサイズのドローンが何体も飛び回り、偵察用ナノサイズのドローンを捕獲したまま機密室から外に連れ立って飛んでいった。
機密室に緑色のランプが点灯した。
機密室で待っていたオリビア・バーナードとビル・アーロンズ。
『ビル、荷重力物質の最終テストは?』と、ウィリアム
『最終テストはクリアしました。』『これで甲殻内部面に重力場を創生出来ます。』と、ビル
『この宇宙であれを製造出来るのは、いまのところθ星人だけです。』…『もし技術漏洩したら建設取り止めね。』と、オリビア
お互いにうなずく、ウィリアム、ビル、オリビア。
『ビル、なんとか人工惑星を攻撃から防御できないか?』と、ウィリアム
『人工惑星全体にシールドをまとわせようとしたら、膨大なエネルギー供給源が必要ですよ。』と、ビル
『問題解決するまで時間をかせがないと、いけないわね…』と、オリビア
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます