メッセするよ

 雪梁が用務員としてセイジョにやって来て早二週間が経過した。


 学院内における雪梁の評判は相変わらず最悪で、全女生徒から蛇蝎のごとく嫌われており、女性で構成されている教職員からもかなり警戒されている。

 例外は依頼主である桐原学院長である。用務員としてあらゆる雑務を業者要らずでこなしてくれることも然りであるが、務員としても精力的に活動してくれていることが高評価であった。

 しかし当の雪梁はこの評価を甘んじて受ける気にはなれなかった。せいぜい低・中級妖霊を10数体屠った程度の戦果であり、事の原因は依然不明のままであるのだから。


 学院内の様子を探る役目を担っている志穂も、誰かの様子が変だといった噂の収集や、何某かの怪異現象に注意しながら生活することに慣れ始めていた。

 当初は火事場泥棒ばりにこそこそカサカサ動き回っていたが(羽有志穂の様子がおかしいという噂が一瞬流れた)、今では妖霊発見時にあまり慌てることもなく雪梁に場所や特徴を伝え、排霊をサポートできるように段々となりつつあった。


 ただ、志穂も志穂なりに複雑な葛藤を抱えている。

 それは雪梁との距離感に関するジレンマであった。


 ◇


 昼休み/教室内


「ゔ~~」


 今日も今日とて志穂は唸っていた。現在の雪梁を取り巻く環境(女生徒からの冷遇)と、仕事以外に交流がない現状に、やはり納得がいっていないのだ。

 無論、交流がないのは雪梁の配慮が含まれてのことでもある。殊更に悪評が立っているのであればより一層に距離を置くべきだとしてそうしている結果に他ならない。


「シホ、だからブスいって」

「男子の前でそんな顔したら終わりだよ」


 ともに昼食をとるリコとナナの言葉にも反応せず、志穂はメッセアプリ内のトークルームを眺めていた。

 相手は雪梁であるが、その内容はほぼほぼ『~~に~~がいました!』『了解』『気をつけてくださいね!』『排霊終了』の4パターンが主である。


「色恋に無頓着なシホにも一足早い春が来たってかw」

「そ、そこまではいってないよ。ただ超お世話になったし、命の恩人だし」

「シホを悩ませてた変態ストーカーを通りすがりに追っ払ってくれたんだっけ……それってさ、補正効いてんじゃない?」


 異性経験が豊かなナナは志穂にズバリ指摘する。


「助けてくれた人がいきなり自分の学校に現われたら、そりゃあ運命感じちゃうよね。でもマンガじゃないんだし、ちょっと冷静になった方がいいかも」

「相手がこっちをトクベツ扱いしてくれたらイイ気分になっちまうのもわかんぜ。白馬の王子様&シンデレラ症候群ってカンジか」

「そ、そんなこと……」


 志穂はこの指摘を突っぱねられなかった。

 実際運命を感じていたのは本当であるし、裏事情に明るい協力者としてトクベツな位置にいるのも事実なのだから。


「まーうちら女子校だし、男に飢える気持ちもわかっけどさ、さすがにアレはねーわ。基本ガテン系ってヤンキー上がりのチンピラばっかだぜ。シホには全く合ってねー」

「私も同感。この前一緒に遊んだ他校の男子から未だにシホのこと聞かれるし、そっちの方がよっぽど現実的。実際共通の話題とかないでしょ?」


 妖霊と仕事以外の会話をほとんどしたことがないが故、やはり志穂には答えられない。


「最初は価値観の違いが面白かったりするんだけど、次第に合わないことが苦痛になる。やっぱり同じ価値観持ってないと、いざって時わかり合えない。それが決定的な別れに繋がっちゃうのが恋愛なんだよ」

「セイジョいちの男タラシは言うねぇw」

「ヤリマンみたいに言わないで。私って恋してないと死ぬ体質なだけだから」

「……そう、なのかな」


 親友二人の合致する意見と反論材料が見当たらない事実に言いようのない不安を覚えた志穂は、悲しげに俯いてしまった。

 もちろんリコナナには他意も悪気もない。純粋に心配しているだけだ。その証拠に、志穂を笑顔にせんと二人は奮起する。


「うっし! これはもう出会いをセッティングするしかねーな! 頼むぜナナ!」

「今日の放課後に駅前ファミレスで女子三人暇してまーす、と。……ん、返信きた」

「早ぁぁぁぁぁぁ」


 ◇


 放課後/駅前ファミレス


「羽有さん、久しぶり」


 放課後の聖輪館女学院敷地外、栄えた駅前のファミレスで志穂はイケメンフラッシュをくらっていた。

 他学校の同学年である彼と顔を合わせるのは三ヶ月ぶりで、志穂も「久しぶり」と愛嬌良く接している。

 ちなみに本日の外出は雪梁にきちんと断りを入れてのことだ。その旨を伝えたメッセアプリの返事が「了解」のみだったことは、志穂の肩を重くするには十分な理由だった。


「なんかずっと具合い悪かったって聞いたけど、大丈夫?」

「だいじょぶだいじょぶ。すっかり元気だから」

「そっか、よかった。何食べる?」


 男女三人ずつが混成で座るテーブル席には色とりどりのドリンクとフード、そして会話が踊っていた。


 最近ハマっているYoutuberの話。

 TikTokでバズっていた動画の話。

 売れているミュージシャンの話。

 賞レースで戦うお笑い芸人の話。

 最近流行りのファッションの話。

 探り合いを目的とした恋愛の話。

 この面子で遠出しようという話。


 ここには普遍的な高校生活がある。それは志穂にとって楽しく、優しく、温かいものであった。

 これが志穂の価値観。大切にするべき青春の1ページ。何人にも汚されたくない輝き。そして――、


 己の居るべき場所。


 ◇


 店外


「ゔー寒っ。やっぱ陽が落ちるとぐっと冷え込みやがんなぁ」


 盛り上がること二時間、セイジョの門限である20時に差し掛かってきたのでこの場は解散となった。


「門限厳しくて夜遊びできねーのがセイジョの辛いとこだぜー」

「でもすっげー設備いいんだろ? 姉貴がOGなんだけど、卒業してから住んだアパートが見すぼらしすぎて嫌になるってぼやいてた」

「俺の親父も昔、文化祭の時にセイジョに入ったことあって、まるで外国みたいだったっつってたぞ」

「昔はミッション系のお堅い学院だったからね。そだ、一人一枚だけ文化祭の招待状渡せる決まりだから、時期になったら連絡するね」


 聖輪館女学院文化祭、通称"聖女祭セイジョさい"への参加を餌に各男性から貢物を暗に要求するナナの罠に「よっしゃー!」と喜びを露わにする面々を尻目に、志穂を気にかけているという男子が志穂へ囁くように語りかけてくる。


「羽有さんてさ、彼氏いるの?」

「え、ううん、いないよ」

「じゃあID聞いても迷惑じゃないかな」


 すっと差し出されたスマホと提案。断る理由は……ない。


「メッセするよ」


 そう言って友人たちと帰っていく彼を見送った志穂は、ニヤけるリコナナに茶化されながら帰路に着いた。


 ◇


 聖輪館女学院/正門前


「もう閉めるぞー」

「待って待って待ってーー!」


 門限ギリギリとなってしまった志穂たちは女子高生に似つかわしくない全力疾走で今まさに校門へ滑り込もうとしていた。

 セイジョにおいて門限破りは最も重い罪であり、違反した場合の罰則は三ヶ月間毎日続くことから(外出禁止&放課後校内清掃&日報を兼ねた反省文の提出&ラジオ体操)"地獄"と恐れられている。

 もちろん厳しいのには理由がある。夜に活性化する妖霊たちから生徒を守るためだ。故に霊障発生以降にこの鉄の掟が設けられている。


「はぁはぁ、間に合ったぁ、マジラッキー」

「へぇへぇ、バス乗ってから、ここまで、全部信号、青とかっ」

「相変わらず、ふぅふぅ、謎の運持ってるね、シホは、はぁっ」

「あー足痛えー。つかシホがコンビニ寄ろうとか言うからよー」

「だってお菓子切らしてたんだもん……あ!」


 やれやれといった風に肩をすくめながら厳つい錠前で正門を施錠していたのは、なんと雪梁だった。知らなかった志穂はたいそう驚いたが、これも学校用務員の一般的な通常業務である。

 余談だが、この鍵には"敷地内の瘴気を浄化する"効果の術印と、"外部からの妖霊の侵入を阻む結界を築く"効果の術印が刻まれている。


「雪梁さんだったんだぁ。これまたラッキー♪ 最後ちょっと待ってくれましたよねー」

「次はないぞ。夜は、危険だからな」

「はい! 気をつけます!(妖霊が活性化するんですよね。ごめんなさいっ)」


 視線で少し怒られた気がした志穂はがばりと大げさに頭を下げた。反省の意は伝わったようで、雪梁もそれ以上は何も言わなかった。


「早く寮に戻れよ」

「はい。じゃあまた明日――」

「あんさー」


 突如志穂と雪梁の間にずずいと割って入る二つの影あり。――リコとナナだ。


「うちらシホのダチなんだけど、ぶっちゃけシホにあんま馴れ馴れしくしないでほしいんすよねー」

「覗き働いて学院中から嫌われてる変態が近くにいるとこの子が迷惑するんです。やめてください」

「ちょ、ちょっと二人とも! それは連絡ミスからの不可抗力だったって説明したじゃん!」


 雪梁本人を前にして我慢ができなかったリコとナナは、つい強い口調で本音をぶつけてしまった。

 恩人を迫害してしまったかのような状況に志穂は雪梁への罪悪感を、そして親友への怒りを覚える。


「悪気あるなしかんけーねーって。そういう噂が立つ行動取ってる時点でアウトだっつーんだよ」

「そういうことだね。私たちの言ってることが正しいって、社会人ならわかりますよね?」

「やめてってばもう! 雪梁さんはなにも悪くないんだって!」

「それともガテン系にゃ常識なんて難しくて理解できねーかww」

「ストーカー追っ払ったからってシホをどうこうできるとか考えてるなら、発想が童貞すぎ」

「ッッ二人とも言い過ぎだよ‼ 雪梁さんに謝って‼」

「なんでうちらがこんなのに頭下げなきゃなんねーんだよ! つかテメーのために言ってやってんだろーが!」

「補正効いてるうちはわからないかもしれないけど、シホは男のこと全然わかってないんだから、ここは私たちの言うこと聞いてればいいの」

「何も知らないくせに勝手なことばっかり言って‼」


 どんどん感情的になっていく三人。これはいかんとし、雪梁は動く。


「確かに、俺には理解できんな」

「え……ひゃっ⁉」


 場の刺々しさを一切無視し、雪梁はおもむろに志穂をひょいと抱え上げ、土嚢袋のごとく肩に担いだ。

 突然の行為に当の志穂も、そしてリコとナナも驚愕に目を見開く。そんな彼女らへ向け、雪梁はらしくなく小馬鹿にするような口調と表情で舌を出す。


「こいつは俺が目をつけた女だ。お前らみたいなチンチクリンになんざ渡さねえよバァカ」


「へぇっ⁉」「ぁあ"⁉」「はァ?」


 驚く志穂を抱えたまま、雪梁は彼方の方向へと駆け出した。

 捨て台詞にブチキレたリコナナは青筋を走らせながら本気で雪梁を追いかけ始める。


「てめマジふざけんなよッ! シホ返せコラァ!」

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すッ」

「わわわわわっっ、雪梁さぁん⁉」

「……愛されてるな、お前」


 絶妙に追いつけない、でも差は広まらない、そんな速度をキープしつつ雪梁は志穂に小声で語り掛ける。


「付き合い長いのか?」

「は、はい、小3から」

「……もう辞めとくか、サポート役」


 どきり、と志穂の心臓は跳ねた。


「少なくとも、俺と関わってほしくないってあいつらの感情は正しい。お前を心配してるなら猶更だ」


 雪梁と話さない生活。 

 雪梁と接しない生活。

 雪梁と関わらない生活。

 それが正しい学院生活であると親友は、世間は謳う。


「……そう、ですね。雪梁さんは凄いから、わたしじゃなくてもお仕事、できますもんね」

「例え何があろうと、俺はプロとして依頼を完遂するだけだ」


 志穂が協力者である必要はない。

 志穂が妖霊に対する理由はない。

 志穂が生活を犠牲にすることはない。

 わたしはこの正しさを受け入れるべきなんだ、と志穂は俯く。


「……ただ」


 結論を出そうとしたその時、雪梁の言の葉が再び志穂の鼓動を刺激する。


「少し、寂しくはなるがな」


 またも志穂の心臓は跳ねた。先ほどとは違う、心地良さで。


「よっ、と。ほら、これを持ってろ」


 校舎裏まで走ってきた雪梁は志穂を下ろし、ある物を手渡した。

 ピンク色に透き通ったガラスで造られた花弁の下に極小の鈴が付く、遠目に携帯のストラップのようにも見えるアクセサリーだった。


桃籠ももかごと言って、敵意を持った霊気や妖霊の気配に反応して音を出す、言わば警報器だ」

「超可愛いっ。これ桃の花なんだぁ。言われてみれば鈴が桃の実に見えなくもない。でもなんで桃?」

「桃太郎が鬼を退治したことに由来するように、桃には魔除けの謂れがあるんだ。それに……」


 まぁそれはいい、と雪梁は不自然に文脈を区切った。片や志穂の疑問符は着々と育ち続けている。


「あ、あれ? でもわたし、辞め、えと、あれ? どういう意味??」


 志穂が何故混乱しているのかわからない雪梁はう一度細かく意を伝える。


「妖と言う字に"女"が入ることが示す通り、女は妖霊から狙われやすい。学院内でもそうだが、外出する時もちゃんと備えをしておかないと危ない目に遭う。こいつの音は世界中のどこにいようと俺の感覚に届く。だから肌身離さず身に着けておいてくれって話だ。……お前もしかして酒飲んできたか?」

「酔ってないですっ! だからどうして協力者じゃなくなるわたしのことを守ってくれるみたいなニュアンスなんですかって聞いてるんですっ!」

「なにキレてんだよお前……。これは言わば、感謝の印だ」


 感謝の印。未だわからぬその意を志穂は問う。


「お前いつも、気をつけろ、ケガするな、がんばって、って俺に言うだろ。今までのような排霊稼業では聞けない言葉だったからな……その、気合が入るんだ」


 届いていた。志穂の気持ちは、感謝は、想いは雪梁に伝わっていた。


「羽有が協力者じゃなくなっても俺の在り方は変わらない・・・・・これまで通り・・・・・・お前の声援を思い出しながら排霊に臨む。だから……」


 お前もお前らしさを自由に貫けばいい。


 この言葉を受け取った瞬間、己の冷えた心に一つの火が灯ったのを志穂は感じ取った。同時に、これまでの雪梁とのやり取りが走馬灯のようにフラッシュバックする。

 迂闊だと叫ぶ理性も遠のき、親友の正義もおざなりに、志穂はこれでもかと噛みしめてしまう。胸の奥に灯る、淡い赤炎の熱を。


「シホー‼」


 ぜぇぜぇと息を切らし、遂にリコとナナは追いついた。

 二人とも感情は雪梁への殺意に満ち満ちているが、肝心の体が言うことを聞かないので地面にへたり込んでしまう。


「ぜぇぜぇぜぇ、このクソガテン系、マジ、ぶっ殺すッ」

「はぁはぁはぁ、絶対、通報ッ、絶対、警察ッッ」

「ふ、二人とも大丈夫?」

「ん」

「あ、ども。ほら、水飲んで」


 雪梁から差し出されたミネラルウォーターを受け取った志穂は、かいがいしくリコナナを介抱し、汗を拭いて背中を摩ってあげている。先ほどの剣呑もどこ吹く風だ。

 二人が復活するとまたうるさくなりそうだからと、雪梁は最後に言いたいことだけを言ってこの場を去ることにした。


「大丈夫だ」


 座り込む三人へ向け、冬の夜を彩る星空を背景に雪梁は約束する。誓う。宣言する。


「俺はこの学院の壊れているところや、汚れているところ、錆びているところ、穴が開いているところを直すため此処にいる」


 用務員として。妖務員として。


「信じてもらえるよう努力する。だからもう俺のことで言い争いなんてするな、仲良し三人組」


 そう言い残し、雪梁は夜の校舎へと消えていった。

 しばし呆けていた三人は、かいた汗が冷える前に寮へと戻ることにした。



 ◆



 翌朝/昇降口前


「クソガテン系め、軽くあしらいやがってマジムカつく」

「ああいう大人ぶって余裕見せる男、大っっっキライ」


 寮から校舎へと向かう枯れ木並ぶ道すがら、一夜明けてもリコナナの怒りは治まっていなかった。

 またも志穂の感情に火が点くかと思われたが、当人はずっと桃籠を眺めている。


「うーーん」

「んだよシホ、唸ってんのにブスくねーじゃん」

「それなに? いつ買ったの?」

「あー、これはあれ、ある人に貰って」

「もしか昨日のイケメン? いきなりアクセとか攻めるねー。でもいいじゃんコレ」

「うん、可愛い。桃ってとこもいじらしくてポイント高い」

「なんで桃だといじらしいの?」

「桃は女性への敬意を象徴してるの。大事にしたいって想いが込められてる感じがして、私は好き」


 昨夜、なにかを言い淀んだ雪梁の姿が志穂の脳裏に浮かび上がった。

 この瞬間、志穂の決意は固まる。――わたしも約束しよう。誓おう。宣言しよう。


「これ、雪梁さんにもらったの」


「「え"」」


「超嬉しー♡ 絶対失くしたくないから手首に巻いとこっと。てかお返しなににしよっかなぁー。……なーに? なんか文句あるの?」

「……ちぇっ、ヤリ捨てられても知んねーからな」

「……絶対補正だってのに」


 感情的な干渉から危うく喧嘩しかけたことをリコナナは少し反省しているようで、これ以上志穂の行動を制限する気はないらしい。


「大丈夫、雪梁さんは優しくて真面目な人だから。それに補正だったとしても別にいいの」


 意地になってるだけかもしれない。状況が作り上げた吊り橋効果なのかもしれない。それでも構わないから雪梁の力になりたい。――これが志穂の決定した己の在り方。決めたのならばもう、迷う必要などどこにもない。


「だってわたし、セイジョのエイプリル・オニールだもん♪」


 志穂はそう言うやリコナナを置いて前方へと駆けていく。その先には軽蔑の視線に囲まれながら掃き掃除をしている雪梁がいた。

 周囲に聴こえるようにハツラツと朝の挨拶をする志穂の笑顔は、親友の眼から見ても殊更に輝いている。


「いや誰だよソレ。……あーあ、ようやくシホにも春が来やがったかと思えば、色々ハードル高えぞオイ」

「私たちがフォローしてやんないとでしょ。やっぱり女子校ってマンガみたいにいかないし」

「しゃーねーなーもう。ま、あのガテン系と仲良くする気は欠片もねーけど」

「それは当然。むしろ死ねばいいのに。私のシホに手を出すなんてッ、可愛い可愛いシホにッ、私だけのシホにッ」

「お前はガチすぎんだよww」

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