第8話 友人を知る

 世の中には大小様々なコミュニティが存在し、そこにはほぼ例外なく上下関係が発生する。その最たるものが家族であり、親と子のように誕生した瞬間から関係が構築されているため、逃れるのは困難である。

 それは子供同士でも、転生者であっても例外ではない。


「ほらシア、早く行くよ!」


 もはや第2の部屋となりつつあるカミナシの部屋へ向かおうとしていたシアナの手を掴みペトラがかけた第一声はシアナの思考を一瞬停止させるには十分な唐突さがあった。


「えっと……どこにですか?姉様」

黒壁丘こくへきおか!しばらく行ってなかったでしょ」


 世界の中心には黒壁と呼ばれる円柱状の謎の壁が存在し、住宅区からその黒壁へ向けて少し離れた場所にある子供達の遊び場が黒壁丘と呼ばれている。

 それほど離れているわけではないので何かあった際にも大人が駆けつけやすく、それでいて一段盛り上がった高さになっているため、周囲への影響を気にせず存分に遊べる人気スポットとなっていた。


 世界のクリア条件のため将来的には黒壁を解除しなければならない。しかし黒壁については未だ謎が多く、カミナシも詳細を知らない上にレフも語らないため、シアナの将来的な調査対象の第一位となっている。


「黒壁丘ってことは”あれ”ですか?」

「そう!きっと皆シアに会いたがってると思うしね」

「あぁ……だといいですけどね」


 ペトラの発言に対し思うところはあったが、近ごろカミナシの部屋とマリンの店にばかりき行き、同年代との交流を疎かにしていた自覚があったシアナは言葉を飲み込み、引かれるがままにペトラに連行された。


 道行く大人達に挨拶をしながら住宅区を抜け、丘の坂を上っていくとそこには既に数人の子供達が集まっていた。ペトラは朗らかに笑いかけながらその輪に近付いていく。


「皆お待たせ~」

「あ、ペトラちゃん!……とシアナちゃんも」

「ひ、久しぶりー」

「どうも……」


 子供達はペトラの接近に気付きパッと笑顔になるが、その後ろで手を引かれているシアナを見た途端その笑顔が曇る。しかしペトラはそんなあからさまな態度にも気にした様子もなく輪に加わっていく。


「今日は何にしよっか?」

「この前は『黒壁創世記』だったよね」

「なら今日は『治癒迷宮探索記』にしようよ!」

「えー、あれ地味じゃん」


 男女比はシアナとペトラ以外が男子7人と、完全に紅一(二)点状態だが、構われているのはほぼペトラのみ。シアナもその扱いに対し特に不満はないため、一歩引いた位置から聞き逃しだけないように耳を向ける。


 前世のように一般的に携帯型ゲーム機が普及していないこの世界での子供の遊びと言えばほぼアウトドアなものを指す。その中でも人気なのは歴史の中で紡がれてきた数々の英雄譚をなぞらえて魔術で遊ぶもので、英雄再誕と呼ばれる所謂”ごっこ遊び”だった。


「それでも十分なところが魔術の凄いところなんだよね……」


 シアナがポツリとひとりごつ。ごっこと言えど魔術が絡めばそれは小規模な場面再現と呼んで差し支えないものへと変貌する。科学では実現不可能な光景を子供だけで展開させ、同時に魔術の訓練にもなる。子供のうちであれば魔術の出力も十全でないため大きな怪我の心配も少ないという、理に適った遊びとなっていた。


「じゃあ今日は『ゾフィア湖の戦い』に決定!」


 今日のシナリオが決まり、チーム分けの時間へ移る。代表者二人の表情は誰の目から見ても明らかなほどに「ペトラが欲しい」と息巻いているが、その理由が彼女の魔術的素質の優秀さだけではないということを知っているシアナは気付かれないようにため息をついた。


 全体的に顔面偏差値強豪のこの世界においても将来有望な整った顔立ちに子供特有の天真爛漫な笑顔、誰とでも分け隔てなく接する性格の良さと、愛でて大切にしたくなる要素をあわせ持ったペトラは近所のアイドル的存在になっていた。

 そのため、全員で協力する遊びでは我こそはと良いところをアピールし、チーム分けがある遊びでは同じチームになってこれまた良いところを見せようと躍起になるのが男子メンバーの常であった。


「まぁ、楽しいし仕方ないか……魔術が使えればだけど」


 シアナが最後に付け足した一言こそがシアナと他のメンバーとの温度差の原因であり、同時に彼女が歓迎されない理由でもあった。


 英雄再誕に参加するためには最低限の条件として魔術が使えなければいけないため、魔術適正無しと判定が下ってしまったシアナは参加してもできることが少ない。加えて子供というのは自分が属するコミュニティに存在する異分子に対する敵対心を持ちやすく、どんなに小さな火種からでも着火するため、シアナもその例に漏れずペトラ以外からは煙たがられていた。


 そんなあからさまな態度をとりながら誰も直接言葉にしないのは、ペトラに嫌われたくないという最終防衛ラインが機能しているからかもしれないが、シアナからしてみれば断る口実になるので早く言ってくれという気持ちがあり、ぎりぎりのところで両サイドの利点がかみ合わない状態となっていた。


「それじゃあ私は人質の役をやりますね」


 シアナは少しでも煩わしくならないようにと戦闘シーン前に退場する役を自ら引き受け、戦闘開始と同時に捌けて少し離れた草むらに腰を下ろす。

 今回の演目である『ゾフィア湖の戦い』は過去に起こった観測者同士の戦いを基にして作られたと言われている英雄譚であり、シアナのいるアスレイとは世界の反対側に位置する魔国レアの観測者ゾフィとカミナシ達の物語である。


「よりによってこれを選んだの……」


 この物語で悪役となっているゾフィとは過去に死亡したレアの先代観測者であり、その死因が他の観測者との衝突ではない事をシアナはカミナシの口から真相と共に聞いていた。

 そのため彼女にとってこれは茶番でしかなく、魔術によるファンタジーな光景が繰り広げられるのをぼんやりと眺める時間となっていた。


「あの……」

「……はい?私ですか?」


 そのため意識の糸が緩み、声を掛けられるまで背後に立った相手の存在に気が付かなかったのに加え、自分に向けられた声だと理解するのに僅かなタイムラグが生じた。

 振り返った先に立っていたのは金髪に灰色の目をしたシアナと同年代と見られる少女。異なる点を挙げるとすれば人族では見ない尖った耳くらいだろうか。


「は、初めまして。ボク、アトラです」

「そうですね、一応初めましてかな……シアナです」

「えっ……ごめんなさい、前にどこかで会ったかな?」


 怯えたように反応するアトラを見にシアナは顔の前で手を振って否定する。


「いえいえ、私が一方的に覚えていただけですから。

 ほら、この間のペトラ姉様の誕生日パーティーにアーヴァさんと来ていたでしょう?」

「うん、ついて行ったけどよく覚えてるね。ほとんど一言も喋ってなかったのに」

「あの日は来てた人達の顔を覚えるくらいしかやる事がなかったので」


 シアナが気にしていないのを理解したアトラはおずおずと隣に座ると、全身をスキャンでもするかのようにゆっくりと視線を上下させ、目が合った時アトラの眼は先程までとは異なる彩に変化していた。


「えっ、その眼……」

「え?あっ……!」


 シアナの指摘にハッとしたアトラは両手でパチンと顔を隠し、そのまま猛烈な勢いで頭を下げた。


「お願い!この事は誰にも言わないで!」

「落ち着いてください、誰にも言いませんよ。まずはゆっくりでいいので魔眼を閉じて」

「う、うん」


 数回の深呼吸の後両手をどけたアトラの目は元の灰色に戻っていたが、そこには怯えの色も滲んでいた。


「あ、あの、本当に言わないでいてくれる……?」

「約束します、と口で言っても信用しづらいですよね」

「そ、そんなことないよ」


 言葉ではシアナを肯定するアトラだったが、その目が内心を雄弁に物語っている。

 シアナはどうにか信用してもらおうと数秒考えると、ペトラ達の方が終わっていないことを確認してからアトラへ向き直った。


「言葉で足りなければ……これでどうですか?」

「えっ……?!」


 シアナの右眼が魔眼に変化しているのを見たアトラが信じられないと言うように目を見開く。同時にアトラの魔眼までもが開かれるが本人にそれを気にしている様子はない。

 どうやらまだアトラの魔眼の制御は甘く、感情の揺らぎで開いてしまうようだと内心で観察結果をメモしながら再度閉じるように促すと、シアナも同様に魔眼を閉じて通常の目に切り替える。


「これでお互い広められたくない秘密を知ったので、さっきの言葉も信用してもらえますよね?」

「うん……まさかこんな近くに同じ人がいたなんて知らなかった。

 ボクは『魔視の魔眼』なんだけど、シアナちゃんは?」

「私も同じですよ。魔眼まで同じなんて本当に驚きました」

「びっくりしたね。えっと、シアナちゃんってペトラちゃんの妹ってことは人族なんだよね?」

「そうですが……そんなに似てませんか?」


 唐突な質問内容に訝しみながらも表情には出さずに返答する。

 ペトラはカレン似、シアナがギルベルト似だと言われることはあるが、シアナ自身姉と容姿の違いは親族の範疇であり、似ていないとは思っていない。

 アトラもそこまで深い意図はない質問だったため、シアナの返しを深刻に捉えず答える。


「別に変な意味ではないよ。ただ、シアナちゃんって近所の大人の人達よりも魔力が多く感じるから他種族の血が混ざってるのかなって思って訊いてみたんだ」

「確かにカミナシ様からもかなり多いとは言われましたが、私は純粋な人族ですよ。それに、魔力総量で言えば長耳族エルフのアトラさんも十分多いんじゃないですか?」

「……そう思う?」


 哀しげに訊き返すアトラに許可を取って魔眼で視ると、シアナにもその意味が理解できた。

 長耳族としてという注釈は入ることになるが、アトラの魔力総量はかなり少なかったのだ。


 この世界には人族をはじめとして様々なルーツで分岐した複数の種族が存在するが、精霊をルーツとした種族である長耳族は魔力に愛された種族として恵まれた魔術的素質を持って生まれる傾向にある。幼少期の時点で他種族の大人よりも多い魔力量であることもざらだ。

 しかしアトラの魔力総量はおよそ同年代の人族と同じか少し多い程度、ペトラよりも下であり、長耳族の基準に照らし合わせるとかなり少ない部類にあたる。


 アトラは哀しげな表情を無理に苦笑に変えながら理由を説明する。


「ボク、純血の長耳族じゃないんだ。お母さんは純血なんだけど、お父さんの方に半分人族の血が入っててるから、ボクには更にその半分人族の血が混ざってるんだって。

 魔力総量が少ないのは人族の血の方に引っ張られたんじゃないかってカミナシ様は言ってたよ」

「長耳族と人族のクォーターで、魔力総量だけが先祖返りしてしまったってこと?

 なんとなく良い言葉の印象だったけど、先入観のせいかな……」

「どうしたの?」

「いいえ、何でも。魔力総量が少ないと言っても人族で言えば普通ですし、そこまで悲観する必要はないんじゃないですか?全員が全て優れているなんて、まずありえないんですから」


 シアナはフォローのつもりで口にした一言だったが、それを聞いたアトラの目に涙が浮かぶのを見て激しく動揺した。


「ほ、ほら!私なんて逆に魔力総量は多いのに魔術適正が無いせいで完全に宝の持ち腐れなんですよ!それと比べれば長耳族基準で魔力が少ないなんて些細な問題に思えませんか?」

「そ、そうなの?」

「ええ、悲しいことに。

 アトラさんは……って、訊いても大丈夫ですか?」


 アトラは頷いてあっさりと回答する。


「ボクは3つあるんだけど、そのうち1つが分からないって言われたんだ。

 観測者様でも分からないことがあるんだねって驚いちゃった」

「それってどういう——」

「シア、終わったよ~!」


 シアナの疑問を遮るように後ろから声が聞こえ、振り返った先ではペトラ達が近付いて来るのが目に入る。

 このまま話を続けるわけにもいかないと判断したシアナは中段の断りをいれようと視線を戻すと、アトラの顔色が僅かに青くなっていることに気付いた。それと同時にペトラの方もアトラの姿を目視したようで、小走りに二人へ駆け寄るとアトラの肩を揺らしながらテンション高めに話し掛ける。


「アトラちゃん久しぶり!しばらく見てなかったけどどうしたの?」

「う、うん。久しぶり……だね」

「突然来なくなったから心配してたんだよ?パーティーの時は人が多くて話せなかったし。

 また一緒に遊ばない?」

「いや、その、ボクは……」


 しどろもどろに曖昧な回答をしながらアトラが視線でシアナに助けを求めるが、どう救助すればいいのか分からないシアナはペトラの後ろにいる他の子供達に目を向け、それを見た。数歩離れた位置からニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながらアトラを指差し、小声で耳打ちし合っている男子達を。


「あぁ、そういう……」

「な、何だよ?」

「俺達がアイツに何したって言うんだよ!」

「私は何も言っていませんが。それよりも、アトラさんに何かしたんですか?」


 勝手に自白気味に自爆した一人へ侮蔑的な視線を照射しながら声のボリュームを上げつつ問い掛けると、ペトラが敏感に反応してぐりんと効果音が付きそうな勢いで振り返った。


「ねぇ……どういうこと?」

「ち、違うんだペトラちゃん!」

「別に悪気があって言ったわけじゃないんだよ!」


 男子全員が項垂れるのに数分もかからなかった。

 最初の自白者を皮切りに釣られて自白する者、自分の責を軽くしようと他のメンバーを道連れにする者。まるで社会の縮図のような醜い争いにシアナが自身への態度という燃料を追加投入し、ついにペトラの怒りが頂点に達した。


 激情のままに言葉をぶち撒けて絶交宣言をし、シアナとアトラの手を取ってその場を離れたペトラは、運動部員も顔負けの勢いでアトラに頭を下げた。


「アトラちゃんごめんなさい!わたし、あんなに大きくなっていたなんて知らなくて……!」

「いいよ、もう。みんな謝ってくれたんだもん」

「ほんとに?ごめんね」

「ちょっと待ってください」


 二人の言い回しに違和感を覚えたシアナが会話に割って入る。急な横入りだったにも関わらず二人の表情に不満の色は無く、それどころかペトラは若干目を逸らし気味になっている。


「どうしたの?シアちゃん」

「えっと、その……私の勘違いでなければなんですが、なんだか元の原因が姉様にあったように聞こえたんですが」

「えーっと……そう、だよ?わたしがきっかけになってるの」

「……はい?」


 無意識に一段トーンの低くなったシアナの聞き返しにビクリと反応してから、ペトラは自分を落ち着かせるように首の後ろに触れながら独白する。


「アトラちゃんが素質測定に行った次の日に遊んだんだけど、その時に元気がないように見えたから話を聞いたの。それで測定結果とか、種族の事とかを聞いていた中でふと言っちゃったのよ『長耳族でもそういう事あるんだね』って」


 ポツポツと溢すように話すペトラの顔にはいつも浮かべられている魅力的な笑顔はなく、ただ後悔を滲ませて泣き出しそうな表情になっていた。


「その時は二人で話してたんだけど、男の子の誰かが聞いてたらしくてね……それからアトラちゃんのことを酷い言葉でからかうのを見るようになったの。しかも、ちょっと本当の事とは違うんだよ」


 伝言ゲームでよく起こり得るのと同様の現象が盗み聞きをしていた男子から他の男子の間で発生し、更に多少の悪意がブレンドされることで攻撃的な言葉のナイフが出来上がってしまったという事なのだろう。そしてペトラの言う原因とは、自分の不用意な発言により男子達に”ペトラが言っているのなら自分達も言って許されるだろう”という免罪符のようなものになってしまったことを指していた。

 両者の決定的な違いは己の行為を後悔しているか正当化しているかの違いにある。


「だから、ごめんねアトラちゃん。これからは本当に気を付けるから!」

「分かった。じゃあこれで仲直りにしようよ」


 アトラが両手を広げ、躊躇いつつ飛び込んだペトラを優しく抱きしめる。背中を摩られると次第に、罪悪感で強張っていたペトラの体もゆっくりと弛緩していき、おずおずと背中へ両手を回した。

 アトラとペトラ、二人の間で和解へ至ったこの問題は、シアナが半分置いていかれる形で終息を迎えた。


 この一件を境にしてペトラは男子グループとの関わりを断ち、シアナ、アトラと主に3人で行動を共にすることが多くなった。勢いで絶交してしまったのを後悔していないのかとシアナは思っていたが、折を見て訊いたところペトラの答えはあっけらかんとしたものだった。


「だってシアとアトラちゃんの方が大事だもん。それに、どうせ来年から学院に入る子多かったから丁度良かったんじゃない?」


 シアナの心配は完全に杞憂に終わり、異性がいなくなったことでストレスフリーな関係が完成。これまでは家かカミナシの部屋でしか心休まらなかったシアナには新たな居場所が出来た。流れとして正しかったかどうかは分からないが、この関係を——初めての友人を大切にしていこうとシアナは誓った。



—備忘録 追記項目—

・アトラ

 シアナの1つ年上の長耳族の少女。

 アーヴァの長女。

 長耳族と人族のクオーター。

 金髪灰眼。

 魔視の魔眼所持。

 人族の血の影響で魔力総量が少ないのが悩み。

・英雄譚

 過去に偉業を成し遂げた者を英雄とし、その活躍を物語にして書き連ねたもの。

 子供へ読み聞かせる絵本代わりにもなっているもの、剣術・魔術の教本に記載されているものまで幅広く存在し、ここに自身の名を遺すことを生涯の目標としている者も少なくない。

・長耳族

 原初に存在していたとされる精霊と交わったことをルーツとして誕生した種族。

 透き通った肌と長く尖った耳という身体的特徴を持つ。

 不変の象徴である精霊の影響を受け、ある時期から容姿の変化が少なくなる。

 全種族中最長命。

 魔力に対する感受性に優れ、魔術的素質に恵まれやすい。

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