また彼女は夢を見る。

 私はいつものように昔の夢を見る。


『キミはさ、恋ってしたことある?』


『へっ? ど、どうし飛んだ急に』


『いやぁ、なんとなく。聞いてみただけ』


『なんだそりゃ……。まぁ、昔はそんな時もあったかもなぁ』


『ふーん、そっか。じゃあ……、今は?』


『えっ、いや……。えぇっと、その……』


『やっぱり何でもない。忘れてっ』


 どれも大切で、かけがえのない私の宝物。

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