第14話:羅利子に誘惑される俺。

「待て待て・・・こんなことしてる場合じゃないんだ」

「俺これから表彰式に出なきゃいけないんだよ」


「え〜つまんないの・・・せっかくいい女に変身したのに・・・損した」


「おあいにく様だったな」

「でもまあ表彰式が終わってからなら、考えてやらなくもないけど・・・」


「それほんと?」


「うそだよ、妖怪となんかエッチするわけないだろ」

「それに俺たち未成年だぞ・・・そんな不健全な関係になっちゃいけないんだぞ」


「私三百六十五歳だもん」


「人間の歳ならまだ15歳だろうが・・・」


「べ〜つまんないの」


ってことで、俺は羅利子の誘惑を振り払って、このあと10時から始まる

表彰式には参加した。


テーブルには美味そうな料理が並んでたけど関係ない羅利子を座らせる

わけにはいかないからな。


パーティーは諦めて俺は羅利子を連れて札幌中央公園へ行ってみる

ことにした。

中央公園の端っこを歩きながら見てると、なにやら大道芸人やらバンド

なんかが聴いたことあるような曲を演奏していた。


羅利子はそう言うエンタテーメントにはまったく興味なし。

その人達を横目に俺は羅利子を連れて料理屋に入った。


もちろんお、目当は「いくら丼」


羅利子が好きかどうかは分からないけど俺がいくら丼が食べたかったから

俺の独断。

でも彼女はいくら丼がすこぶる気に入ったらしく、どんぶりをお代わり

した。


満腹になって店を出てから公園の奥まで行ってみようと思ったら羅利子が

あくびをしはじめたのでホテルに帰った。

ホテルに帰ってきた羅利子・・・睡魔に負けたのか俺を誘うことなくグースカ

寝てしまった。


羅利子は夕方まで眠っていきなりおきると風呂に入りたがった。

だから俺は彼女と一緒に風呂に入った。

けど、チンチンは洗わせなかったぞ。


始めて羅利子の裸を見たけど、華奢な体に胸と尻になにやらタトゥーが

ほどこしてあった・・・刺青かな?


胸はなにやら梵字みたいで、尻には巣を張った女郎蜘蛛が彫ってあった。

それって何を意味してるのかは、その時は分からなかった。


でもって、風呂から出た羅利子・・・予想通りっていうか思ってた通り、

妖艶な座敷わらしに変身して俺を誘惑してきた。


「やめろって」


「なんで?」

「普通さ・・・喜ぶよ」


「俺は喜ばないの?」


「不幸貧乏になってもいいの?」


「それは困るけどな・・・けど俺は誘惑も脅迫にも負けないからな」

「別に大金持ちになんかならなくていいし、大富豪になれなくても不自由しねよ」


「欲のない壮太・・・ほんっとつまんない」


「もし、おまえとエッチしてまじで妊娠なんかさせたらどうすんだよ」

「俺は責任とれねえぞ」


「いいよ、そうなったらシングルマザーで頑張るから」

「だけど私、壮太に取り憑いてるんだからね、逃げることできないよ」


「俺が成人したら考えてやるから、元に戻れ」


とぅ〜び〜こんて乳。

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