第13話:めちゃ妖艶な女。

「じゃ〜お風呂に私と一緒に入ろうね」

「体の隅々まで洗ってあげるからね・・・おチンチンも綺麗に洗ったげる」


「・・・・・そんな恥ずかしいこと・・・」


「っと!!ふざけんなよ・・・てめえ羅利子〜・・・」


「あら・・・お風呂に入る前に効果切れちゃった」

「あはは・・・元にもどっちゃったね・・・粉の効力切れちゃったね」


「おまえがおチンチンなんて言うからだろ?」

「この〜、ったく次から次へと・・・」


「ごめんなさい・・・折檻しないで」

「怒らないで・・・ね、怒らないで」

「そうだ、バイキング行こうよ〜」


「晩飯はお預けだな・・・」


「え〜そんな〜・・・お腹空いたよ〜」


「飯食えないくらいで済んでよかったと思え、へんな粉なんか振りかけ

やがって・・・」

「おまえなんか連れてくるんじゃなかったわ」

「つうか、このまま北海道に置いて帰るぞ」


「そんなに怒らないでよ」


「怒られるようなことするからだろ・・・ったく・・・気持ちが収まらねえよ」


「分かった・・・」


「なにが分かったんだよ」


「埋め合わせする」


「埋め合わせ?・・・またなにしようってんだよ」

「なにかするたびにボケかますんだからな、頼むからこれ以上なにもするな」


「ちょっと待ってね」


そう言うと羅利子は壮太の見てる前で、少しづつ容姿が変貌していった。

さっきまで、ガキみたいだったのに・・・。


「な、なにやってんだ・・・おいおい、なにしようってんだよ?」


容姿が変わりつつある羅利子を見て壮太はクチがあんぐりだった。


「な、な、な・・・おまえ、誰?」


「わ・た・し」


そこにいた座敷わらしは背も伸びて顔だちも大人の女になってゾクゾクする

ような色気を漂わせた水も滴るいい女・・・めちゃ妖艶な女に変わっていた。

壮太は思わず生唾を飲んだ。


「わお・・・すっげえ美人」

「まじか・・・そんなことまでできるのか?つくずく驚かされる女だな」


「私にはこんなことでしか埋め合わせできないの・・・」


そう言って羅利子は服を脱ぎ始めた。


「待て待て待て・・・やめろ・・・脱ぐな、脱ぐなって」


「なんで?」

「私と壮太の仲でなんの障害も隔たりもないでしょ?」


「なにしようってんだよ?」


「男と女のコミュニケーション」

「ね、埋め合わせ・さ・せ・て」


「エロい声だすな!!・・・いくら辛抱強い俺だって限界ってものがあるん

だからな・・・我慢できなくなるだろ」


「うん・・・だったら心を解放して・・・理性って束縛を解いて」


「そんなことしたら取り返しがつかなくなるだろ?」

「妖怪とエッチなんてよ・・・俺も妖怪になりそうだわ」


「だってえ〜ん」

「だって壮太は私公認の彼氏でしょ?」

「私を抱く権利あるんだよ」

「いいでしょ、ね・・・私に償わせて・・・天国に連れて行ってあげるから」


「やめろって、妖怪となんかエッチできるかつうの」


とぅ〜び〜こんて乳。



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