継がれる円環

霊国建国より…

 ある大陸の東側、霊という大国が興った。

北に冦連山脈、西に古代から続く超大国の宣、東に隔海、南に新興商業国家の商がある場所に初代国王霊帝によって建国された。

彼は爵位制度、登用制度、軍事など各分野について側近と共に法令を纏め、公布した。

 これより百年、第三代皇帝の時代、北の山脈の反対側を支配している蛮族が霊国領土へ侵攻してきた。これに対抗し、三代皇帝は武力強化、軍隊再編により蛮族への対応に特化した部隊を編成、また冦連山脈に住む民族との協力により巨大な壁が建設した。

この時の三代皇帝は若いが賢く、また側近にも恵まれた。その側近は武王、賢王と呼ばれる、霊国の爵位制度において皇帝に次ぐ特別王爵の二人だった。

この後に書かれるものは、その三代皇帝が即位するより少し前…二代皇帝の御時の話である。

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