第3話

建設業の話はさておき。

警備員の仕事も、ただそこに棒のように立っているだけではありません。

とても重要な仕事だとこの仕事に就いてからは思いました。

警備員は、意外に日雇いみたいな所があると思います。

その日のお天気で仕事がなくなったり、急に人数や場所の変更があったりで、働く人も仕事を入れる事務所の方も大変だと思います。


ある日は、3人の所に4人が入り1人は次の現場に直ぐ行かなくてはないので、タクシー移動があったり。


朝5時起きで、6時の電車に乗りやっと現場に着いて準備をして30分待ち、その仕事は急に無いこともある。


冬の雨の日や雪の日は、1番行きたく無いと思う日だし、暑い夏も熱中症で倒れそうで日陰もなくて、半分倒れそうでも行かなきゃない。夜勤の警備はもっと行く気が無くなりそうだなと思います。が、やる気を振り絞ってみんな頑張ってます!


警備をやってる皆さんって私も含め、変わった人が多かった気がします。でも、変わったと言っても、私の中で普通ってどの人が普通なのかわからないので、何も気にしません。

ただ、女だからといって、他の職場でもされましたが、ボディータッチや、服や髪を直されたり触られるのが嫌です。

それから、仕事中なのに、寄ってきてベラベラ余計な話をする人もどうかと思います。

うまく交わしますが、警備員というのは、話しないで、常に右や左、上や下、周りの注意、次にどの危険が迫るかを予測して防ぐ事が大切で、話をしている暇は無いのです。

声を出すのは、危険を守る声がけでしか無いのです。

私の声が出ている時は、誰か通ってますよっと知らせるためにも、私は声出しを徹底してました。

警備員じゃ無いとき、私はなぜこの人はぼーっとこの建設現場の入り口に立っているのだろうと、ちょっと、怖いというか、通ると見られているような感じがして、嫌でした。

入り口に立っている人は、車(生コン車、現場の材料を持ってくるトラック、足場や重い荷物を釣り上げるユンボ、現場のトイレの汚物を処理してくれるバキュームカーなど)が、入ってくるのを待っています。

現場の入り口から中に入る時に、道路で一旦止まったり、歩行者の通路を横切ったりする時に、危険を予測し守るお仕事です。

トラックが入る時も、警備員が止まってくださいと言っても止まらない、歩行者や自転車、バイクなどもあります。

横切るまで、時間がかかる杖をついている方や、ベビーカーの方、車椅子や、ペットを連れた散歩の方もいます。

その間のほんの何分の間の、安全を守る大切な仕事なんだと改めて感じました。

もちろん、車が多い場所での、片側通行では、道路で荷物を運ぶ車が一車線の道路に止まる時もあります。

そうなると、トラックの前と後ろで止まらないどんどん来る休む間もない車さん達を、誘導しなくてはなりません。

トラックの前と後ろでは5メートル以上離れる場合もあります。

それを、赤い誘導棒で進め止まれ進めの合図だけで、誘導しなくてはなりません。

トラックが来た時点で、始まりで、交代の人がいなければ、現場の休憩時間までずっと続きます。

皆さんも混んでいる道路は知っての通り、車が通らない時はないじゃないですか、その間ずっと止まれの合図と、進めの合図は腕を上げている状態になります。

その日は、腕が痛いけど二の腕が細くなり、肩も痩せました!

いつも使わない背中の筋肉も動くので、足は棒の様でしたが、かえって上半身は肩こりもなくなって身軽になった感じがありました。

これは、警備員だけではなく、警察官の方も、信号が止まったり、事故で交通整理で一日中やってる時があったならとても大変な仕事です。


後、1番大変なのはトイレのタイミングです。

仕事の前にはトイレになるべくギリギリに行ける時があれば良いですが、なかなかそうも行かない時もあり。

トイレの場所も警備員は、近くの公園やコンビニをお借りしています。

商業施設が近くにあればそこもお借りします。

なるべく、私はお掃除をする様にしています。もちろん、トイレをお借りしたコンビニでは、何か買い物をしますし、「トイレお借りします」とお声がけもします。

そうしないと!今トイレを貸してくれるコンビニも少ないのです。

それは、警備員や現場の職人、一般の人にトイレを貸すのは良いのですが、綺麗に使ってくれなかったり、1人が長く入っていたりすると困るからです。

現場にも、トイレがある所もありますし、とっても簡易的な、男性のトイレになりますが、囲いもない(外からは見えなくなっていますが)少し大きいじょうごの様なトイレがあるんです。

それは、とても画期的でほーすで水で流して使います。

現場の仕事はとても大変です。

短時間でどんな密に仕事をするかで、その現場が早く終わるかが決まると思います。

警備員もその補佐役として大切な仕事なんだと実感します。

1番どうにかなるのなら改善してほしいというか、作ってほしいものは、手で誘導棒をずっと持っいる時や、多分職人さんも細かい作業や、雨や雪で濡れてしまって、手の指先が冷たくて、ちぎれそうになるんです。

それを、改善できる手袋を知ってる方、作れる方是非、お願いします。

指先の動きで仕事の速さは、全然違うと思います。

ただ、厚くすると指は動きずらいし、雨や雪で濡れたら、替えをしながら、また濡れることになります。

女の解体屋の人が中にゴム手袋をしていたので、真似してやってみましたが、やはり最初は大丈夫でしたが冷たくなってきます。

それは、長年の悩みだと思いますが、やっぱり指先の冷たさは改善出来ないのでしょうか?

でも、皆さん手袋を外したり、手に息を吹きかけたりして、細かい作業を進めています。

もし、出来たら手袋開発お願いします!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る