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何十年と予算が下りないのを
レトロで包み込んでごまかしている
古き良き駅舎。
一時的な流行に固執して、
その頃の写真を指して
思い出話ばかり繰り返す観光ガイド。
可愛さも親しみやすさもないご当地キャラが
人の温かい町を謳って
あちこちに飾られている。
ぼろぼろの校舎と反対に
最新式トイレの供えられた
道の駅未満の物産館。
選挙ポスターは一人分だけで
応援演説の周りに若者は居ない。
愛すべき、愛すべき君の田舎。
何もかもが完璧に君の話の通りだった。
廃れ消えゆくのを待っている間に
何人の君が死んだだろうか。
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