第2話文乃、手作りチョコを作る
夕と温海にはチョコを渡せなくなったけど、月ちゃんとさくらさんに渡す事になったので
学校帰りにスーパーに寄って材料を買って手作りチョコを作る。
作り方はネットで動画を見て勉強したので、後は実践。
今日はお母さんもお父さんも遅いので、夕飯はわたしの担当なので今日は無理かな。
なので、明日は早く学校から帰って試作をする事にした。
翌日、学校からいつもより早く帰ると、夕飯の支度をするまでチョコを作る。
夕に月ちゃんの好みを聞いて、カカオの割合が少ないミルクチョコにするけど甘味がついてないチョコで自分で甘みを調整するよりは
市販の板チョコを刻んで湯煎で溶かすだけの方が簡単そうで、味の調節も楽なのでこちらにした。
板チョコを湯煎でゆっくりゴムへらでかき回しながらとかしていくけど、上手になめらかになったかな。
そして、小さい器に入れて冷蔵庫で固めるけど、1時間半から3時間ほどかかるらしい。
なので、その間に片づけをして今日もわたしが夕食担当なので固まるまで夕ご飯を作ってお風呂に入る。
お風呂に入ったあと、両親が帰宅したけど大体2時間経ってるのでチョコの様子を見たらしっかり固まっていた。
「うん、上手く固まったかな」
わたしがチョコの出来を見ていると、お母さんが
「あら、手作りチョコ?」
「そうだよ。と言っても、市販の板チョコを溶かしただけだけどね」
「そうれでも、手間がかかってる分違うわよ。で、あげるのは女の子?」
お母さんがそういうけど、男の子と言わない所がまたわかってる感じ。
「そうだけど、夕も温海もチョコは食べないから、代わりにというか夕の提案で夕のいとこの女の子にあげることなった」
「そうなの。その子、フリーなの?」
「その子も付き合っている子がいるよ」
「そう残念。文乃もはやく彼女を作るのよ」
彼氏と言わないのは、娘が百合カップルになって欲しいというだけある。
もっとも、わたしも夕と温海、月ちゃんとさくらさんをみて女の子同士でもいいかなって思い始めている。
ただ、やはりまだ付き合う相手を見つけたいと思わないし、やはり百合カップルをみてニヤニヤするのがいいかな。
「今はまだいいかな、好きな子もいないし」
「そう、別に強制はしないわ。彼女でも彼氏でも、文乃がを選ぶ相手なら受け入れるわよ」
「ありがとう」
わたしがどんな相手と付き合うとうちの両親なら受け入れてくれるかな。
「お父さんが風呂から出たらご飯にしましょうね」
「わかった。で、このチョコレートは食べる?」
「ご飯の後にでもね」
夕飯の後、固まったチョコをを器から出したけど、思いのほか上手く入った。
味の方も市販のチョコだけ合って問題なかったから、やり方は間違ってなかったので良かった。
さらに翌日も学校から帰ると、チョコづくりの練習。
湯煎で溶かして、型に流し込む所は問題ないけど、やはり溶かして型を取っただけではつまらないかな。
かといって、ケーキとかを作るのは大変だし、どうするか悩む。
ネットで色々調べても、これっという物が無いんだけど、生チョコを作る方法もあるのでむしろこっちの方がいいんじゃないかと思った。
作り方は牛乳にバターを砂糖を溶かして、ココアパウダーを入れて混ぜて冷やせばいいらしい。
なので、こちらの方が手作り感があるけど、バレンタインまではあと2日。
こちらの方が難しそうなので、今から練習するのも悩むから……やっぱり板チョコを溶かす事にした。
ただ、やっぱりもう一工夫がほしいけど、型を取ってココアパウダーを振りかける方法があるのでこれを採用する事にした。
「簡単だけど、これでいいかな」
板チョコを溶かして型に入れて固めたて、すこしここパウダーをかけてただけの簡単な物。
板状だから、板チョコのままと大差はないけどね。
もっと凝ったものを作っても良かったけど、ケーキとかは作った事ないから出来る範囲でやってみた。
味は元が板チョコだから問題ないし、失敗するよりはいいかなとは思う。
あとは箱に入れて、ラッピングをして当日待つだけだけど、本命でないとはいえなんかドキドキするな。
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