バレンタインに別の百合カップルにチョコをあげるのは許されますか?
しいず
第1話 バレンタインのチョコをいらないと言われる
「先に言っておくけど、あたしと夕はチョコは食べないからね」
バレンタインまであと1週間と言う時に、温海にこう言われたけど2人と
仲良くなって最初のバレンタインだからチョコを渡そうと思ったから残念。
ただ、まだ用意してなかったから先に言ってくれて良かったけどね。
「えー、それじゃ楽しみがなくなるよー」
「そうだとしても、貰っても食べられないだから勿体ないでしょ」
「わたしは一応食べるけど、ほとんど食べないんだ~」
「むー、確かにそれだと勿体ない。でも、せっかくのバレンタインになにもあげないのもつまらないよー」
「そうは言うけど、バレンタインにチョコを上げるのは日本発祥で、お菓子メーカーがチョコを売りたいから考えたイベントよ」
「それは知ってるけど、もう根付いたから渡したいじゃない」
「でも、貰っても困るし、家族に食べてもらうのもまた違うでしょ」
「成子さんだったら構わないけど、でも、確かに違うよね」
「だったら~月ちゃんにあげたら~。甘いもの好きだし~チョコは苦くても食べるから~」
「月ちゃんは月ちゃんでさくらさんがいるから、悪い気がする」
「そんなことないよ~友達にあげるのもありだから~」
「友チョコだっけ?まぁ、月ちゃんにあげるのはありか」
「月ちゃんに連絡しておくよ~。事前にあげるのを教えるのは変だけど~会えるかわからないからね~」
「そぅだね。夕、頼むね」
「わかった~」
夕はスマホを取り出して、月ちゃんにメッセージを送ったので後は返事待ち。
「2人にあげれないのは寂しいけど、代わりに何かあげるかな」
「別にいいわよ。どちらかといと、こちらが文乃にあげるわ」
「そうだね~わたしたちから文乃ちゃんにあげるね~」
「2人がそういうなら、貰おうかな」
「それなら、当日用意しておくわ」
「わたしと温海ちゃんとお金を出し合うよ~」
「手作りじゃないんだ」
「手作りってなんか重くない?知っているパティシエが作るいい物を贈るわよ」
「重くないけど、温海の知っているパティシエのチョコは食べたいかな。ただ、わたしは月ちゃんに送る分は手作りにするよ」
「文乃って意外と料理できるのよね」
「意外は心外だな。料理できなさそうって言われるけどね」
「わたしも料理は苦手~」
「夕の方が料理がうまそうだけまったくで、温海は上手だよね」
「うまいといっても、簡単なものをつくれるだけだわ。それに、お姉ちゃんと比べら足した事ないわ」
「成子さんはプロ並みの腕持ってるからね。でも、わたしたちぐらいの年齢は料理がうまい方が少ないから気にしない」
わたしたちはこんな話をしていたら、月ちゃんから返信が来た。
「え~と、14日の予定を開けてさくらさんと一緒に会ってくれるそうだよ~。待ち合わせはまた後で連絡するね~」
「夕、ありがとう。それじゃ、さらくさんの分も作るかなー」
2人には渡せないけど、月ちゃんとさくらさんにわたすので、やる気がでてきた。
そして、学校帰りに手作り用のチョコをさっそく買って練習することにしたけど、実は手作りチョコを作るのははじめてだったりはする。
作り方はネットで調べて、動画も見てるけど実際に作るとなると違うからね。
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