二百四十七羽 ☆ リュリュエル、大口!

「そうだねえ……たしか、高級ビーチリゾートで海鮮の仕入れ先を探してたんじゃないかい?

よかったら、そこに村と牧場を設営して牧場経営するかい?

わたしも楽しみにしてるんだけどねえ、ビーチには若い観光客やショーダンサーやら美人も集まるんじゃないかい?」


「ほんとぉ!

経営は知らないけどぉ!

美人がいっぱいぃ!

俺、それ賛成! 隠れてるみんなに話をしてくる!

また、あとでねぇ!」


「速っ! そんなに彼女が欲しいんだ!

変態ラメールを好きになる女の子っている?

ミーノは彼氏よりおじいちゃんの宝よ!」


「やっぱり宝は金貨じゃないんです?」


「うん! 絶対、違う!

きっともっと夢と愛があふれるようなお宝よ!」

「きゅきゅ!」


「ふっわ〜おぅ!

おめめがキラキラお宝妄想で輝いちゃってます!

ボクもシンカーイトシーの秘宝みたいな宝がほしいです!」


「シンカーイトシーに秘宝にとんでもないギフト……この天使……もしかして、あいつじゃないかい?」


「ん? シーバ? ぶつぶつ言って、どうかした?」


「いや……それより、わたしのミーノ!

あわあわデートの約束! ちゃんと果たしてもらおうじゃないかい!」


「ミーノ、知っりませ〜〜〜ん!

ていうか、金貨あげたでしょ!

……だから抱きついてまさぐるなって言ってるでしょ!

あわあわを出すな!

リュリュエルまで、ミーノのおしりをなんだと思ってるのよ!?」


「もう、やめろと殴るがワンセットじゃないかい!?」

「ミーノ様のおしりはふわふわ枕です!」


「やめんか! 枕にするな!

おならするわよ!」


「ふぃわ!?」

「どんとこいじゃないかい!」

「やだ……変態……」


「ミーノのものなら、なんだって天国じゃないかい♡

だからあわあわデートしてえ!!!」


「密着するな!

いいかげんにせんか! ごらあ!

そんなことより!

宝の地図をもっと解読して再挑戦よ!」


「解読ですか?

もしかしてすぐには分からないんです?」


「そうね。まだまだ時間がかかるかも!」


「それじゃあ、宝のありかがわかったころに、またきちゃいますね!」

「そうなの? ミーノ船長はいつでも手下を大歓迎よ!」

「わたしも手下にして欲しいじゃないかい♡」

「シーバはいらない!

ん? あれってなにかな?」


「なんだかとっても巨大すぎる何かが、猛スピードでこちらに向かってきてますね?

あれはなんでしょうエンジェリックア〜〜〜イ!

ふぃわわわ!

称号は<おろかなる世を護り支え 鉄壁の守護を司る神獣>!

背中に金剛石な亀の甲羅を背負った鯨、アダマスガチガチタートルホエール!

略して! 鯨で亀なのにアマガエル!

この世界を支える神獣の一体です!」


「むちゃくちゃでかい大口開けて突っ込んでくるわよ!

みんな逃げて!!!

スキル<心に宝 想いが渦巻く 愛の激流 止まらない愛の渦潮>!

おっきすぎて全然効かないよ!?」

「きゅう!?」


「アマガエルさんがとんでもない勢いで向かってきます!」

「やばいんじゃないかい!? 泡よ来たれ!」


「シーバ! リュリュエルを忘れてる!」

「「きゃああああああああ!!!」」

「きゅ〜〜〜!!!」


「ふわ! ふぇわ!?

皆さんが吹き飛ばされちゃいまいました!

なぜだか、ボクだけすごい吸引力で吸い込まれて口の中!

イカさんお料理作ってないですぅ!

皆さん、バイバイで〜〜〜す!」



☆☆☆次回新章!☆☆☆

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