二百四十六羽 ☆ リュリュエル、結婚!
「まあ待つんじゃないかい!
まずはシーバにまかせないかい!
泡で追い払うだけじゃダメだね。しっかり倒さないと!
スキル<泡であわあわ したい させたい バブルにはじける泡泡天獄>!」
「あ! 勝手にはじめないでよ!」
「きゅう!」
「シーバ様? なんにも起こりませんよ?」
「上を見るんじゃないかい!」
「ふぃわわわ!
巨大なバブルがいくつもやってきます!
あれは!
浮いてるだけしかできなくなった、ぼろぼろの王立海軍艦隊です!
テンテンめがけて巨大なガレオン船バブルが激突していきます!
まるで巨大でバブルな軍艦砲弾!」
ポヨン! ポヨポヨポヨン!
慌てふためく幽霊さんたち!
「……あんまりダメージなさそうね?」
「弾力のある泡と弾力のあるイカ肉で弾きあって効果は少なさそうです!」
「このスキルって攻撃できないんじゃないかい!?」
「やっぱり、ミーノ船長にまかせなさい!
シーバ! スキル解除して!
スキル<心に宝 想いが渦巻く 愛の激流 止まらない愛の渦潮>!」
ズズズゴゴゴゴ〜〜〜!!!
バキバキ! グシャグシャ!
ぎょえぇ〜〜〜〜〜〜!!!
「ふっわ〜おぅ!
ミーノ様の谷間から発する渦を巻く大渦潮!
泡のなくなった巨大ガレオン船をはじめ!
すべての船団とテンテンを次々にぐるぐると巻き込んでます!
大中小の軍艦すべてが、嵐のようにテンテンに激突していって大ダメージ!」
「わたしのミーノがすごすぎるんじゃないかい!?」
「ふんばるキングテンテン!
渦潮激流に逆らってミーノ船長にとびかかる!
ですが、なす術なくぐるぐる撃破!
このスキル! おかしすぎるほどに、とんでもない威力です!
ミーノ様の不明なスキルが関係しているんでしょうか!
海底神殿や牧場! 虹色サンゴなど! すべてを巻き込んじゃって、盛大にばらばら破壊な廃墟同然!
テンテンも全部やっつけちゃいましたね!
幽霊さんたちもなぜか巻き込まれて散り散りにどっかに行っちゃいました!
おじいちゃんのお宝にご執心! 渦巻く情熱がすべてを巻き込む、なんちゃって女海賊勇者様! 爆誕!」
「なんちゃってじゃない!
ミーノは海賊だから!」
「ねぇ……俺たちの村も牧場も粉々だよぅ!?」
「いやん♡
いっけな〜い! やっちゃった!
てへぺろこつん♡」
「きゅ♡」
「いやんじゃないよぉ!?
こういうときだけ、かわいこぶってもだめだよぉ!
牧場の子たちが無事でよかったけどぉ……
俺たちの村がぁ〜〜〜!!!
責任とって三人とも俺と結婚してぇ!
子作りしてぇ!!!」
「ふぃわ!? ボクもですか!?」
「わたしのミーノと結婚するのはわたしだよ!」
「どんな責任の取り方!?
どっちとも結婚しないわよ!?」
「「そんなぁ〜!」」
「テンテン、海のもくずでばらばらですぅ〜。
かろうじて残っているキングテンテンのイカ肉ゲットです!
イカの弾力お肉で、隠し味たっぷりのイカ刺しにイカソーメンにイカたこ焼きなどのお料理がしたいですぅ〜」
「おいしそうね! さっそく作ってよ!」
「きゅっきゅ!」
「おいしそうね! じゃないよぅ!
あ〜あぁ〜。村も牧場もこんなになっちゃってぇ。とほほぅ」
「よし! 人魚たちの生活は!
このわたし! ミーノ船長にまかせなさい!
シーバ! さっきの金貨でなんとかなんない!?」
「まかせろって、わたしにふるんじゃないかい!?」
「だって、そんな紹介ミーノにはできないもん!」
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