リュリュエル ☆ 爆誕の二十三
二百八十一羽 ☆ リュリュエル、ご立腹!
「リュリュエル」
「なんですか?」
「あのさ……」
「なんです?」
「もう…………
何日もずっと!
ビーチパラソルにビーチチェアに三人そろって水着姿。
隠し味がおかしすぎるジュース!
なんでババ抜きなんてやってるの!?」
「サングランスがかわいいです!
そろそろジジ抜きにします?」
「がう?」
「ババもジジも飽きたわ!」
トランプとサングラスを砂浜に放り投げるフィスエル!
「神経衰弱にします?」
「がう?」
「トランプーから離れない!?
だからってカールタを出すな!
ヒャクニンイシューもハナフーダもやらないから! 全部しまって!
……賭けるんじゃなかった!
ねえ! マオくんとてふてふ、いくら待っても来ないわよ!?」
「来ませんね?」
「がう?」
「また、はぐれた!」
「はぐれましたね!」
「あんたはそれでいいんかい!?」
「ん〜〜〜? 心配だけど心配じゃないです?
フィスエルと二人で楽しいですよ!」
「!!! 二人でって!
ねえ……リュリュエル。
あのさ……
わ、わたしのことほんとに……
す、すすす、好……」
「がうがうがう〜〜〜!」
「アーヤちゃんと三人でした!
スクール水着姿がボクもみんなもかわいいですね!
フィスエル、なんですか?」
「いや……あの……その……」
!!!!!
キラキラ!
「ひゃわ!? せ〜まちゃんがぶんぶん怒って、シャオちゃんがなにか訴えてるわよ!」
「五人でした!
ん〜〜〜? アイ様といちゃいちゃして、戻ってこないんじゃないかとご立腹のようですね?
ですが、勇希様のこともありますし、さすがに戻ってくると思いますよ?」
ジジジジジジジジジジジジ
シュワワワ〜ン……
「うそ!?」
「次元の裂け目が、消えてなくなっちゃいました!」
!!!!!!!!!
キラキラキラキラ!
「うわ〜〜〜。
せ〜まちゃんがひねくれたり曲がったりしてる!
シャオちゃんもすっごい光ってる!
なんかとってもショックを受けてるようなアクションね?
リュリュエル、次元の裂け目がなくなったってことは?」
「マオ様たちがここから現れることはないですね。
せ〜まちゃんとシャオ様には申し訳ありませんが、エンジェルバッグの中に入っていてもらいましょう」
「かわいそうだけど、しょうがないわよね。
じゃあ、わたしのバッグに入ってもらうわね」
!!!!!
キラキラ!
暴れるせ〜まちゃんをエンジェルバッグに収納しちゃいます!
「わふわふ。ねむ〜〜〜……がう!」
「ふわ! アーヤちゃんがエンジェルバッグに頭から潜り込んじゃいました!」
「アーヤちゃんたら、眠くなったらリュリュエルのエンジェルバッグの中に入るのがあたり前になっちゃったわね?」
「とってもすやすやゆりかごですからね!」
「マオくんとアイちゃん、どこに行っちゃったんだか。
ところでさ、聞きたいことがあるんだけど」
「なんでしょ〜!」
「わたしたちってさ……
なんで南国パラダイスな無人島にいるの!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます