二百七十七羽 ☆ リュリュエル、黒光り!
「魔王だと? やつが?
まさか魔王の卵がすでに成熟して人型に?
いやしかし、やつの顔には見覚えが……王位継承権六位だった王太子とともに現れた暗黒騎士ではなかったか?
カナリコーダイの魔王位を継承したということか?」
「がるるるるるる!」
「獣人? ……新鮮な魔の気配!
もしや貴様が魔王の卵から生まれた器か!
魔王の卵より成長した器を発見!
弱らせてから捕獲する!
周囲の邪魔者は抹殺してかまわん!
いや待て! 天使一体は可能であれば捕獲!
作戦開始!」
「天使たちが集まってくるわよ!
みんな! 戦う準備!」
「戦いは望むところ!
かわいいアーヤちゃんを捕らえてどうしようというのか。
神族がよからぬ企みをしているに決まってますわ!
とりあえず邪魔をしていやがらせと参ります!」
「ていうかさ、あの天使人形?
でかすぎでしょ! どうやって倒すのさ!
……俺がやるしかないよね!
俺、がんばる!
せ〜まちゃん! てふてふ! 俺の元に!」
「うっわ~お!
黒い光を斬り続けていたせ~まちゃんがマオ様の手に猛スピードでシュパッとキャッチ!
かっこいい!」
「今度は来てくれてよかった!」
「せ〜まちゃんがなんだかぷんぷん怒ってるわよ?」
「なんで!?」
「拳で戦っていたご様子にやきもちかもしれません?」
「そっかあ。せ〜まちゃんが一番だからね?
よしよし、いい子いい子」
♡♡♡♡♡
「とってもうらやましいですわ!
マオ様! アイにも愛をくださいませ!」
「まお〜、よんだ〜?」
「わ〜い」
「呼んだ!
戦うからみんな手伝ってくれ!」
♡♡♡♡♡
ゆらゆら!
「「てつだう〜」」
「天使は聖技による一斉攻撃!
エンジェルオートマタはエンジェルブレス斉射!」
水や雷に鉄な攻撃など遠距離攻撃な聖技の数々!
天使人形たちの口から吐き出される光子な光線!
「ちょっと! こんな一斉攻撃なんて防げないわよ!?」
「いきなりやばすぎない!?」
「「やば〜」」
「アイにおまかせください!」
「わふ!」
アーヤちゃんがお胸にぶら下がったまま!
無限砂魔法杖をふりふり!
ちんまりお胸とアーヤちゃんをふりふり♪
構築される幾何学魔法陣!
「我は要 我の認めぬものを拒絶する 我らを護る堅固な砂盾となれ
プロテクトサンドシールドレベルダブルMAX!」
「が〜う!」
「うっわ〜おぅ!
レベルダブルMAXな砂の壁がすべての攻撃を防いでいます!
ですが、お胸もちょこっとずつちっさくなってます!」
「わたくしの犠牲はお気になさらずに!
護りきってみせます! シクシク!」
「アイちゃんの涙が滝のよう!
光子な攻撃が森や砦に向かったのもあるわ!
わたしたちを狙ったみたいなのに命中率が悪すぎ!」
「このままじゃアイちゃんの大事な母性が犠牲になるし、砦も壊滅だ!
せ〜まちゃん!
ウェポンスキル<愛すほど暴走 真実の愛の創造>!」
「マオ様の腰でどっしりかまえられたせ〜まちゃんが!
とっても太く! とっても長く! 誰もが憧れる黒光り! 聖魔を感じる輝き!
ほれぼれするほどの超超超! 巨大な大剣になりました!」
「いくぞ!
聖魔剣スラ〜〜〜ッシュ!!!」
ズバアアアアアアアアアン!!!
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