二百七十二羽 ☆ リュリュエル、頭脳!
「とりあえず、終わったみたいでよかった。
ところでリュリュエル?
てふてふのスキル<果てない食欲 あふれだす無限てふてふぱうだ〜>だけどさ。
また、同じスキルを授けたの?
妖精郷でさ、俺の知らないところで授けてたんじゃないの?」
「ふわ? そういえばおんなじスキルです!
ですが、てふてふちゃんへのエンジェ〜〜〜ルギフトは今回がはじめてですよ?」
「だって、てふてふがさ、りゅりゅ〜にもらった〜。とか前に言ってたような気がするんだけど」
「ん〜〜〜? ボク、知っりませ〜ん!」
(八十三羽を参照してください!)
「それにしても森林全体が禍々しくなって、まるで暗黒森林みたいになっちゃったわね?
あとさ、黒い光はだいぶなくなってるけど、あちこちに散った闇の渦みたいのは全然なくなってないわよ?
黒い光ってさ、あの渦からまた出てきたりしないかしら?
ていうか、絶対出てくるわよね」
「うう〜ん……その通りだと思いますわ」
「アイちゃん! 大丈夫!?」
「マオ様! お姫様抱っこしていただけていたなんて!
アイは幸せです! もう一回お願いしますわ!」
ぴょんとマオ様に飛びついたアイ様ですが!
ばっこん!
「ぎゃぶ!?」
「猛スピードで戻ってきたせ〜まちゃんが、アイちゃんのおっきいたんこぶを思いっきり引っぱたいてるし。
マオくん、モテモテね」
「せ〜ま様、ひどいですわ! 少しくらい、いいではないですか!
マオ様、もう一回! 飛びついちゃいますわ!」
「うわ!? 強制お姫様抱っこ!?」
ばっこん!
「ぎゃぶ!?」
「ふぃわ!? たんこぶさん、三段重ねです!」
「あいたたたた。わたくし、宰相の優秀な頭脳がぱあになったらどうするんです!?」
「無駄乳色ボケ頭脳なんて、ぱあになってもいいんじゃない?」
「無駄乳色ボケ頭脳!? がび〜ん!」
「そうだ! アイちゃん、なんともない!?
経験値ダブルカンストしてたよね!?
体とか死ぬほど痛くない!?」
「マオ様、ご心配ありがとうございます♡
たんこぶ以外、どこもなんともございませんわ!」
「ほんとに!? それならよかった!」
「ところで、てふてふ様たちはあの闇の渦を食べることはしないようですわね。
おそらくですが、魔に連なるエネルギーを集めて魔の種を生み出すことはするものの、渦本体には魔がないものと思われます。
魔の変換装置といったところでしょうか?
いずれにしろ、なにかの力で浄化しないことには、最恐暗黒魔獣によるモンスタースタンピードが再び起こるのは間違いないでしょう」
「そんなこと言ってもどうするのよ?」
「ん〜〜〜? 浄化ですか?
それなら、ボクがいいものを持ってるかもしれないです?」
「いいもの? あるならとっとと出しなさいよね!」
「エンジェ〜〜〜ルバッグ!
天宙世界樹の種をどどんと大放出!
ついでに世界樹の雫を使って液体肥料にしちゃいましょう!」
「これは! 世界樹の中でも特に聖力に優れているという天宙世界樹の種ですか!?
わたくしには真贋は分かりかねますが、間違いないのですよね!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます