リュリュエル ☆ 爆誕の二十二
二百六十三羽 ☆ リュリュエル、魔王!
〜二人の心の声
☆大暴れでしたね! リュエル!
☆そうかしら?
☆ヤミエルはあのままで良かったんです?
好きになっちゃったんですよね?
いっしょに行ってもよかったんですよ?
☆ふわっ!?
す、好きになったわけじゃないわ!
その、なんだか、ああした方がいいかなって……
は、母親が子どもを甘やかすっていったら、きっとあんな感じよね!?
そうよね!?
そうに決まってるわよね!?
☆なんだかとってもあせってます!
ですが、そうですよね……リュエルはおかあさまから……
ん! ボクもヤミエルのこと、好きですよ!
☆リュリュ……もしかして、どっちもいけるの?
そんなことよりも!
ずっと亜空間でふわふわとなにしてるの!?
☆ん〜〜〜? もしかしたらなんですけど?
ここにいれば、なにかいいことありそうなんです!
☆また、いいかげんなこと言ってる。
もう二ヶ月は経ってるわよ?
飽きない?
☆飽きないで〜〜〜す!
常に変化する次元の模様を見てるだけで楽しいですよ?
ふんふんふ〜ん♪
☆はいはい。
ありの行列やせみの羽化をながめるの好きだものね。
ジジジジ
ジジジジ
ジジジジジジジジジジジジ!
☆きました! 次元の裂け目です!
予感の通りです!
☆なんの予感!?
ねえ、コッコー村で作った地獄の猛火ハバネロパフェや、亜空間でラブエルを見つけたときもそうだけど、それって予知能力かなにか?
☆ボク、知っりませ〜ん!
「閉じないように、しっかり固定しておきましょうね!
さあ! 次元の裂け目に! レッツゴーです!」
☆どこに行くか知らないけど、ワタシしばらく寝てるわね。
リュリュ、くれぐれも気をつけて。
……くぅ〜。
「は〜〜〜い!」
「わ〜い、くろいもり〜、たのしい〜」
「遊びに来たんじゃないんだけど!?
黒い森って?
ほんとだ。この辺りだけやたら黒いな?」
「まお〜、ここ〜、なつかし〜」
「懐かしい? なんのこと?」
「まじゅ〜」
「うわ!? 聖魔剣スラ〜〜〜ッシュ!
いたたたたたたた!」
「てふてふぱうだ〜」
「すっきり!
てふてふ、いつもありがとう!
よし! ここらの魔獣も倒して、だいぶ伐採もできた!
ロープで縛ってと……
よいしょ〜!
さすがに材木100本を超えると重いかな?
思えばずいぶんと体が強くなったなあ」
「まお〜、ちからもち〜」
♡♡♡♡♡
「せ〜まちゃんもそう思う?
シャオも……ありがとう……な」
魔族・人族の皆さん「魔王様! お帰りなさい!」
「材木を一度にこんなにも!」
「もっと住居を増やせるぞ!」
「魔獣肉もたくさんだ!」
「さすが元暗黒騎士魔王様!」
「聖魔剣のせ〜まちゃんもかっこいい!」
「てふてふさんもおつかれさまです!」
「いや、だから!
俺は魔王でも暗黒騎士でもないんだけど!?」
「まおう〜」
「なにをおっしゃってるのです!
突然、この地に飛ばされた我らを凶悪な魔獣からお守りくださったのはマオ様ではないですか!
我らの知らない知識もお教えいただいて、居を構えてからのこの一年!
すべてマオ様たちのお力があってこそのことですわ!」
先端にさらさら砂の入った、透明な球体が施されている立派な魔法の杖を抱えて、とってもとっても無駄にたっぷんなお姉様宰相の登場です!
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