二百六十二羽 ☆ リュリュエル、彼女!
「それなら大丈夫ですよ?
ちゃ〜〜〜んと、問題解決です!
ですよね! ナーメ様! メーコ様!」
アホ様の鼻の穴からにょきにょきお顔を出すお二人!
「まさかオレんたちが神獣になるとは思わなかったっちゃ!」
「ふひひひひひひひ♪ ふひん♪」
「マイコニドが神獣だと!? どいうことだ!?」
「アホ様から生み出された菌、マイコニドさんたちとアホ様の関係を逆転しちゃったんですエンジェリックア〜〜〜イ!
マイコニドさんたちの称号は!
<神獣に奉仕な胞子 健やかな心と体を作る神獣の免疫機能>から!
<神獣に昇進な胞子 おろかなる現世を護る世界の免疫機能>に改変です!」
「ぶふっ! きのこたちすべてが神獣だと!?
つまり立場を入れ替えたということか!
なるほど……それならば降格という大それた行為にも目をつぶれる……
そんなわけあるのか!?」
「宿主と菌の共生関係は永遠!
カビと同じで無限増殖な菌糸の皆さんはちょっとやそっとのことでは全滅しません!
世界を護る菌糸で胞子なきのこにょきにょき勇者様! 爆誕!」
「でたらめがすぎる! もうなにも言えん!」
「それだけじゃないですよ! あれをご覧ください!」
「なに? アホのとなりを飛ぶあれは……子くじらではないか!」
「アホ様はお母様だったんですね!
おなかを痛めて……我が子を授かる……
すばらしいと思いま〜〜〜す!」
「アホ様の子どもっちゃな!」
「ふひひ! お世継ぎちゃ〜」
ぶおおおおおおおおおおおおおお!!!
ぷおおおおお!
ぶっしゃあああああああああああ!!!
「お誕生おめでとうございます!
アホ様親子のうれしそうな雄叫びが大空に響き渡って!
虹色な親子潮吹きが、青空に光り輝いてます!
これでもしものことがあっても大丈夫ですね!」
「これを受け取るっちゃ!」
「光る霊気の玉魂が三つですね?
ワタシのぷにぷにのお胸にふたつと、ひとつはヤミエルの股間に吸い込まれちゃいました!?
(ぷにぷにって自分で言ってて恥ずかしいんだけど……)」
「なぜに股間!?」
「鉄壁の守護を司っていたアホ様から御礼っちゃ!」
「魂力が強くなるちゃ〜よ。ふひひ」
「魂力が? まったく……なにもかも都合がいい。
ふ。まあそれもいいだろう。
それぐらいではなくてはな。
でたらめ天使! いや、リュエル!
貴様のように強く何者にも負けず、過去を乗り越えた者に頼みたい!
新勢力の幹部……いや、リーダーとなる気はないか!」
「……ワタシには関係ありません。
リュリュ、交代よ」
「待て!」
闇天使から天使にチェンジ!
「…………はい!
10級見習い天使のリュリュエルで〜〜〜す!
ふぃわ? ヤミエル、どうしたんです?」
「いや……いい。
それよりも、いまの話を貴様も聞いていたな?」
「ん〜〜〜? なんのことでしたっけ?
聞いていたけど、聞いてませんでした!
ボク、知っりませ〜〜〜ん!!!」
「ぶふっ!? ごまかし方が、いいかげんすぎんか!?
もう少しうまいこと、ごまかせばいいものを!
まあいい。いずれまた共闘することもあるだろう。
俺の隠れ拠点を教えておく。
これを肌身離さず持っておけ。
では友よ……い、いや、もう友ではないのか!?
そうだ! その話をまったくしておらんではないか!
まさか俺に彼女が!? いや彼氏!?
だが、交際の約束はしていない!
くっっっ!?」
「ん〜〜〜?
ボクはとっても気になる気配を感じたのでもう行きますね!
それじゃあ、また今度お会いしましょう!
バイバイで〜〜〜す!」
「「バイバイちゃ〜〜〜!!!」」
ぶおおおおおおおおおおおおおお!!!
ぷおおおおお!
「消えた!?
いや待て!
どっちなんだ〜〜〜!!!???」
☆☆☆次回新章!☆☆☆
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