二百五十六羽 ☆ リュリュエル、降格!
「ボクはおバカじゃないですぅ〜!」
「くっ!? 俺がマヌケだと!?
まさかいいように利用されていたとは!?」
「「いまこそ、この世界を支える神獣の一柱であるアダマスガチガチタートルホエール、略してアホを始末するとき!
きのこちゃんたちは、アホを始末しちゃって♪
キンキンちゃ〜ん、ほ〜ら♪ きのこの天敵、バイキンをやっつけちゃって♪」」
「ふぃわわわわわ!?
どっすんどっすん!
心臓の壁や床に叩きつけられちゃいます!」
「ぐ!? ぐは!!!」
ぶおおおおおおおお!
「ボクはともかくヤミエルとアホ様が消滅しちゃいます!
ここはいよいよ、とうとうボクの出番!
エンジェ〜〜〜ルハック!」
アホ様とマイコニドさんたちに降り注ぐ光のシャワー!
「くっ!
た、助かった……あのままでは消滅するところだった……」
「「なんで、二人を解放してるの!?」」
「ふひひ! みんな心臓への暴走攻撃をやめたちゃ〜!」
「アホ様、無事っちゃ! みんないつもの場所に戻るっちゃ!」
「「ええ!? キンキンもマイコニドもなんでそんなに穏やかにぞろぞろ歩いてくの!? 正気に戻ってる!?
アホな神獣に攻撃をしろっていう命令は!?
アロマな支配は!?」」
「さあ! 天使の眼で見てください!
もう、きのこさんたちを暴走させる意味はないですよ!」
「意味がないって?」
「どういう?」
「「神獣アホにエンジェルアイ!
ああ!? うそでしょ!? 称号が……変わってる!?」」
「なんだと!? でたらめ! どういうことだ!」
「はい! アホ様の称号を書き換えちゃいました!
<おろかなる世を護り支え 鉄壁の守護を司る神獣>から!
<穏やかな余生が心の支え 平凡に老後を暮す海獣>に改変です!」
「平凡!? アホ様、神獣じゃなくなってるっちゃ!?」
「ふっひゃい!? ふひ! ふふひひ! ふひん!」
「ぶふっ!? 神獣が海獣に!? 天使が神獣を降格するだと!?」
「「あは……あはははははははは!」」
「うそ!?」
「まじ!?」
「私たちの代わりに神獣を消滅させてくれたよ!」
「この天使、ほんとにウワサ通りのおバカさんだったね♪」
「それじゃあさ♪」
「残った仕事はあとひとつだね♪」
「そうだね♪」
「貴様ら、何をするつもりだ!」
「「決まってるじゃない♪」」
「わたしたちの秘密を知ったおマヌケと♪」
「おバカな天使は♪」
「「口封じ♪」」
「神獣じゃなくなったけど♪」
「アホな亀鯨も一緒に♪」
「「始末しちゃお〜〜〜♪」」
がしっ!
がしっ!
エェリィ〜〜〜ン!
「ちょっと!?」
「なにこれ!?」
「「うわっ!? いつの間にか、キンキンが戻ってきてた!?」」
「フレグエルとランスエルを両手にがしっと!
キンキンちゃんが猛スピードで走っていきます!」
「「きゃああああああ!?」」
「おい! 俺たちもマイコニドどもに担ぎ上げられてるぞ!?
くっ!? なんという力! 逃れられん!?」
「ふぃわわわわわわ!?
猛スピードで連れ去られちゃいますぅ〜〜〜!」
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