二百五十四羽 ☆ リュリュエル、着ぐるみ!
「ほっといても味方で免疫機能なマイコニドさんたちが暴走して、アホ様ご自身を傷つけてしまうという悪循環!
かといってボクたちもバイキンみたいにやられるわけにはいきません!
こうなったら手段は一つ!
全なる父よ! この場を切り抜ける衣を与えたまえ!」
ボクたちに降り注ぐ光のシャワー!
「こ、これは!? 漆黒のきのこだと!?」
「「あはは〜! 私たち、香りがぷんぷん!
きのこでアロマなことになってます!」」
「ヤミエルは黒しめじ!
フレグエルとランスエルはまつたけ!
ボクはまいたけです!
香りまつたけ、味しめじ!
ここでひとつ、豆知識!
しめじというのは、ぶなしめじじゃなくて本しめじのことだそうですよ!
ボクたちも栄養たっぷり、免疫力アップなきのこさんになっちゃいました!」
「天使がきのこになったっちゃ!?」
「メーコとおんなじうれしいちゃ〜、ふひひん!」
「きのこな豆知識はいらん!」
「皆さん、きのこな着ぐるみがかわいいですぅ〜〜〜!
ほらほら、きのこなとことこウォーキングダンスでマイコニドさんになりきっちゃいますよ!」
「ぶふ!? ダンス!?」
「「なりきるんですか!?」」
きのこがにょきにょき♪
とことこなダンシング♪
「俺たちを仲間だと思ったのか、マイコニドたちが首をかしげながら追いかけてこないぞ!
だが、キンキンが漆黒のような眼光でにらんでいないか!?」
「右に左にウォーキングすると、キンキンさんのおめめがギンギンに追いかけてきますね?
まだボクたちを怪しんでいるようです!
なにかすると、また襲ってきちゃいそうですね!」
「待つっちゃ! 仲間たちがアホ様の心臓の壁や弁をガンガン攻撃はじめたっちゃ!?」
「おかしなことが起こりすぎて免疫機能が暴走しすぎてるちゃ〜。ふひん!」
ぶおおおおおおおおおおおおおお!!!
「アホ様の悲痛なおたけびが聞こえてきます!」
「いかんぞ! 菌による心臓への攻撃は致命的になりかねん!」
「致命的とはどういうことでしょうエンジェリックア〜〜〜イ!
これは! ほおっておくと心臓に穴が開いたりして死んじゃうほどです!
きのこな皆さんに正気を取り戻していただいて、いつもの場所に戻さないと危険です!」
「「それでは!」」
「いまいち活躍してない♪」
「私たち香の天使♪」
「フレグエルと♪」
「ランスエルが♪」
「アロマな香りで♪」
「リラックス♪」
「きのこな巨人を♪」
「「香りで撃退したいと思います♪
ついでに皆さんもどうぞ♪
ヘブンリ〜パッフュ〜ム〜♪」」
心臓内に充満する目に見えるほどの甘い香り!
「鼻づまりで何にも感じないっちゃ?」
「くんくん? ずびび! ぶびっと! ふふひ!」
「あれれ〜? なんだかふわふわおめめがとろとろ♪」
「ふ! 漆黒の香りが俺を闇に誘う♪」
「「心も体もとってもリラックス♪
これで邪魔者みんな排除です♪」」
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