二百五十二羽 ☆ リュリュエル、排除!
「あちゃ〜! みんなが警戒体制に入ってるっちゃ!」
「ふひゃ〜! ふひひひひひ〜ふひんふひん!」
「なんだか皆さん、恨めしそうにボクたちを見つめちゃってますね!」
「貴様がでたらめばかりするからだろうが!」
「ふわ? どういうことです?」
「ここのマイコニドたちは神獣から免疫機能として生み出された眷属だからです!
いわば神獣の体の一部!」
「たとえ天使でも目をつけられたら排除されちゃうんです!」
「警戒レベルが引き上がって、みんなアホ様への暴走いたずらをやめてるちゃ〜。ふひ!」
「オレんとメーコは案内役で免疫機能の強制力は少ないっちゃけど、それでもむかっとするっちゃ」
「むかっと、ふひん!」
「ということは!
きのこさんたちの暴走を止めるために、もうちょっとお肉をいただけば、棚からボタモーチですね!」
「意味がわからん!?
そんなことをしたら、俺たちがバイキン扱いで排除されてしまうわ!」
「そういうことは早く言ってもらわないと困っちゃいますよ!
ぷんぷんぷん!」
「ぶふっ!? 逆に怒られた!?
困るな! でたらめがすぎる!
言われなくともあんなこと普通しないわ!」
「そうですか?
ですが皆さん、おいしそうにお口いっぱいのどちんこ食べましたよね?」
「漆黒を感じて美味だった!」
「「天使としてあるまじき行為です! 幸せ!」」
「「おいしかったっちゃ!」」
「まだ行ってないところもたくさんありますしね!
くじらさんはどこの部位も利用できるみたいですし、食材をもっとゲットしたいところです!
くじらさんの珍味といえば、ドキドキ心臓にキャッ♡なたまたまなど、まだまだありますからね!
今度は隠し味も入れてもっとおいしいお料理にしちゃいますね!」
「隠し味!? もう神獣を食わんでいいんだが!?」
「「かなり楽しみです!
は!? 香の天使としたことが!?」」
ミョイ〜〜〜!
ミョイ〜〜〜!
ミョイ〜〜〜!
「突然、なんの音です!?」
「ぶふっ!? マイコニドたちが胞子をまきちらしながら一斉に迫ってくるぞ!」
「いまの会話で警戒レベルが最大に引き上げられたっちゃ!」
「ふひ〜! むかむかっとするちゃ〜! ふひ!」
「「早く逃げないとです!」」
「神獣の体内、逃げ場などない!
こうなっては致し方あるまい!
マイコニドどもを地獄の炎で、焼きつくすのみ!
いや……それはいかん!
俺はもう……」
「ヤミエル! ぶつぶつ言ってないで逃げますよ!」
「ぬ? すまん!」
「あいかわらず素直!
ナーメ様をお願いします! ボクはメーコ様を!」
「ふ! いいだろう! 香の天使もこい!」
「「ラジャーです!」」
「「「「エンジェ〜〜〜ルウイング!」」」」
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