二百五十一羽 ☆ リュリュエル、希少!
「「わかりました!」」
「それでは!」
「お近づきのしるしに♪」
「アロマな香りをどうぞ〜♪」
「「ヘブンリ〜パッフュ〜ム〜♪」」
「ふぅわあ〜〜〜♪
とってもいい香りですぅ〜♪
なんだか心がふわふわしますぅ〜♪」
「天にも昇るほどの漆黒の香りを感じる!」
「リュリュエルさん、効き目はやっ!」
「ヤミエルさんはもう少しだね♪」
「「私たちのアロマは精神に作用して心身ともに癒すのよ♪」」
「オレんとメーコは鼻づまりがひどくてわからんっちゃ!」
「あちしもいい香り、くんくんしたいちゃ〜。
くんくん、ずび! びよ〜ん! ふひひ」
「というわけで!
神獣アホ様の体内異空間ダンジョンの探索スタートで〜〜〜す!!!」
まずはお耳です!
「す〜〜〜〜〜〜!
いぃ〜やぁっほ〜〜〜〜〜うぅ!!!」
「「なんで叫ぶ(っちゃ)!?」」
「耳の鼓膜が破れちゃうからやめてあげてください!?」
「天使と思えない暴挙!?」
「びっくりしすぎて胞子を飛ばしちゃったちゃ〜。ふひ!」
「ご存知ですか?
ティーチエル先生のお話では、くじらさんのお耳はずっとふさがっちゃってるそうですよ!」
「そんな豆知識はいらん!」
今度はお口に移動!
「わ〜! ベロがまるでトランポリンです!」
ボヨンボヨン!
ボヨヨヨ〜〜〜ン!!!
「「跳ねるな(っちゃ)!」」
「ふひひ! すっごい楽しそうちゃ〜〜〜」
「「この天使、絶対おかしいです!」」
「ふぃわ!? 上を見ると、でっかいのどちんこですぅ〜!
ぶらさがってみましょう!
ぶらぶらぶら〜〜〜ん!」
「「ぶらさがるな(っちゃ)!」」
「くじらさんのさえずり(※舌のこと)のお刺身はポン酢で!
ぷるぷる弾力、濃厚な旨味がとろけるようでまろやかな甘さ!
のどちんこのお刺身はお醤油で!
とろりとした上質な脂身にコリコリした軟骨のような食感が美味ですね!
今回は隠し味なし、素材のおいしさを存分に感じてみました!
のどちんこは漁師さんしか食べれないといわれる、とっても希少な部位だそうです!
ティーチエル先生に教わったことがここでも役に立っています!」
「「食べるな(っちゃ)!!!」」
「大丈夫ですよ? ほんの一口だけですから!」
「切り取った肉の塊がデカすぎるわ!
何百人分だ!?」
「アホ様はおっきすぎるので、きっとたぶんチクッともしてないですよ?」
「ぶふっ!? きっとたぶん!?」
「いつの間に刺身にしたっちゃ!?」
「ふひひ、あちしも食べてみたいちゃ〜!」
「メーコ!?」
「私、神獣を食べた天使、はじめてみました!」
「やっぱり捕縛した方がよくない!?」
「さあ! 今度は胃に向かいますよ!
食道のすべり台を使ってソリサーフィンです!
うわっほう!」
「「すべってるっちゃ!?」」
「ぶふ!? すべり台ってどういうことだ!?」
「ちょっと待ってください!」
「そんなに大暴れしたら神獣の免疫機能が!」
胃に移動!
マイコニドさんたちのお住まいに到着!
「ふぇわわわわ!?
マイコニドさんたちの様子がなんだかおかしいですよ!」
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