二百三十八羽 ☆ リュリュエル、泡!
「頭に? え〜と、こんな感じかい?
スキル<泡であわあわ したい させたい バブルにはじける泡泡天獄>!
わたしのバブルなソープでわたしのミーノとあわあわしたい、させたいかい♡」
「絶対にお断り!
ミーノを泡だらけにするな!
って、なにこのあわあわ!
つるつるすべすべ!
お肌がきれいになりそう!」
「ふぅわ! ボクもあわあわソープでつるんと脱出!
ミーノ船長のヨットな海賊船に帰還です!
シーバ様の両手から生まれたあわあわがどんどん大きくふくらんで、テンテンに発射!
テンテンが巨大な泡の中!
ポヨンと衝撃でガレオン船を破壊しながら弾いて離れました!
泡の中で暴れるテンテンの剣や槍、トゲつきメイスなどの攻撃をポヨンポヨンと弾き返していますよ!」
「すご! シーバって、そんなことできるんだ!
反撃! 大砲、撃ちなさいよ!」
「あはははは! 砲弾も弾き返すだろうから、無理無理じゃないかい?
それよりも! 海の底に沈むんじゃないかい!」
「ふぅわ!
テンテンを包んで、海に浮かぶ巨大な泡のまわりに、たくさんのあわあわがぶくぶく!
テンテンバブルが海の中にどんどん沈んでいきます!」
「一丁あがり! これでわたしのミーノとあわあわデートが実現じゃないかい♡」
「あわあわって嫌な予感しかしないんだけど!?
それとミーノはシーバのじゃないからね!」
「あれれ? なんだかたくさん海の底からやってきますよ?」
「きゅ〜!!!」
「オルカ! 離れて!」
ザッパ〜〜〜ン!!!
「ふぃわわわわわ!?
巨大なテンテンが、いち、に〜、さん、し〜、ご〜……数えきれないくらいにいっぱいです!」
はじまる艦砲射撃にサーベルや魔法で戦う軍人さんたち!
ですが、たくさんのテンテンにとりつかれた軍艦が次々に損傷!
軍人さんたちも海に放り出されていきます!
「シーバ! なんとかしなさいよ!」
「きゅきゅきゅ!」
「こりゃまいった!
え〜と、え〜と、スキル<泡であわあわ したい させたい バブルにはじける泡泡天獄>だっけ!?」
「今度もテンテンたちをあわあわが捕まえますが!?
ふぃわわわわわわ!?
たくさんのテンテンバブル同士がポヨンポヨンと波の上で弾きあって、軍艦にも激突していきます!
わ〜〜〜! あっという間に軍艦がぼろぼろです!」
「わ〜〜〜! じゃない!
わたしの艦隊! 王様に怒られる〜〜〜!
わたしのミーノとあわあわした〜〜〜い!」
「あわあわなんてしないからね!?」
「バブルでテンテンは海に流されて撃退成功! 軍艦大破!
泡のロマンであれこれしたい、あわあわ夢想で無双な艦隊司令官勇者様、爆誕ですね!」
「爆誕じゃなくて、壊滅じゃないかい!?」
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