二百十二羽 ☆ リュリュエル、蜜!

ボンボン! ボボボン! ボン! ボボボボン!

ボンボン! ボボボン! ボン! ボボボボン!

ボンボン! ボボボン! ボン! ボボボボン!


「ボクたちの足元から何重もの螺旋を描いて、炎が大爆発!

どんどん連鎖が!

ふぃわ!? ラブエル!?」


「はっ♡愛が! 愛があふれて……欲情する♡

ああ♡欲しい! 愛があふれる蜜におぼれる!

ラブリンハニーハートフルチェーン♡」


ジャララララララララララララララララン♡


「とろ〜り蜜に甘々ハートなチェーンが!

螺旋を描いて爆発を防御!

爆炎を寄せつけません!」


「なんだってやがる!?

ラブエル……てめぇ、堕天使じゃねぇか!

やっぱり、裏切ってやがったのは間違いねぇ!」


「俺は愛の天使……

いや! 俺は、俺は……わたしは♡

蜜の堕天使ラブエル♡♡♡

あなたの愛を愛欲な愛の蜜で満たしたい♡」


「黒い羽に輪! ラブエルが堕天しちゃいました!

存在力が闇力に満ちあふれて、たぷたぷたっぷん!

お姿が変身していきます!

妖艶おめめで、ハートなチェーンを舌なめずり!

ぴっちりたぷんでボディスーツなラインがひらひら羽衣に見え見え隠れ!

堕天なタリスマンがあそこにキュート!

決して露出度が高いわけじゃないのにエロかわかっこいいです!」


次元の狭間と球体の境界から聞こえてくる、なにやら怨嗟の声!


ぎぃやあぁ〜〜〜!


「今度は何がきやがった!?」


「ごふ、まだだったし! もうじゃたちがきちゃったんだ!」

「だーりん! あたち、ちいちゃくなりすぎちゃったかも!」


「鬼神で鬼人なお二人がもはや、お子ちゃま体型な幼児!

ぶかぶかずるずる衣を引きずって、お姿に見合わない武器に振り回されてとってもかわいい!

亡者さんたちと天使人形を相手に奮闘しています!」


「ずいぶん高位な亡者どもか! 聖なる炎で蹴散らして……

ん? 俺たちには攻撃してこない!?

あの水たまりを目指していやがる? なんで!?

ぎゃははは! こいつはいい! 天使人形ども一斉突撃だ!

お前らに仕掛けたバクバクボムを起爆して一網打尽にしてやがる!」


「バクエルの聖力が熱々燃え上がってます!」


「擬似魂の熱い根性を見せやがれ!

爆の天使バクエルの猛烈に燃える根性を見せてやる!

山を吹き飛ばすほどの最大爆発力!

バクエル最大奥義! バクバクドッペルゲンガー!」


群がる亡者さんたち!

突撃してくる天使人形!

バクエルの姿を模した炎の分身が五体!

<異渡りの水鏡>を守る鬼人なお子ちゃま二人と、ボクとラブエルにそれぞれ一斉に向かってきます!


「だーりん、らいしぇでもあいちてる!」

「はにー! おれちゃまもあいちてる!」


「ふぃわ!? あきらめちゃダメです!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る