二百十一羽 ☆ リュリュエル、瀕死!

「そうはさせないぞ!」

「やらせはしないよ!」


躍り出る小さな影が二つ!

数万本の光子の矢がすべて弾き返されます!


「なんだと!? お前ら、誰でやがる!?」

「突然、どちら様です!?」


「だれって鬼神くずれの鬼人アオニだよ!」

「あたし、アカニ!」


「ふぇわ!? 鬼神の衣がぶかぶか!

少年少女な小柄体型の少年少女がお二人!

マッチョな筋肉とたぷんな脂肪がつるぺたになっちゃってます!」


「子どもたいけい?」

「つるぺた?」


「あ、あああ、あたしのバインが!」

「おれさまのきんにくが!?」

「「なんで!?」」


「なんででしょうエンジェリックア〜〜〜イ!

常時発動スキル<恥湧き若返る最愛級に絶倫な桃色筋肉>の効果ですね!

筋肉を酷使すればするほど若返っちゃいます!

ということは!

いずれは赤ちゃんになっちゃうということですね!

武器を一振りどれくらいの時間か分かりませんが!

万年長生きのお二人だからこそ、ここまで戦えてます!」


「「えええええええ!?」」


「筋肉を酷使しなければ、元の歳に戻ってくみたいですよ?」

「「どれくらいのスピードで!?」」

「ボク、知っりませ〜ん!」

「「むせきにんがすぎる!?」」


「どんなスキルでいやがる!?

ぎゃは!? 半分すべて倒されてやがる!?

まあいい! 瀕死のラブエルにチビがき二人!

あとは時間の問題! 勝ち確定だな!

充填次第、発射しやがれ!」


「「さいごのしょうぶ!」」


残り半分の天使人形めがけて跳ぶ小さな体!


「ふぃわわわわわ!?

大ピンチです!

(リュエル!)

(二人がいるからだめ! ほんとはラブエルだってダメだったんだから! バクエルにもおしりさんにも見られちゃってるし、これ以上は!)

(雪鬼さんたちは大丈夫です?)

(ワタシのことは口外しないように誓約ギアスをかけてあるから問題ないわ!)」


「愛が……俺の胸からこぼれる……」


「ラブエル! ラブエル!

涙が出ちゃいます!」

「リュリュ……エル……俺に……タリスマンを……」

「ふぇわ!? タリスマンですか?」


「愛にかけてそうだ……

ヤミエルから奪った堕天のタリスマンを……俺に!」

(32羽を愛してほしい!)


「あれですか!?

でも、そんな! 堕ちちゃいますよ!?」


「俺は……愛の天使ラブエル!

強制的に堕天させるほどのタリスマンには秘められた愛のエネルギーがきっとある!

愛にかけて、闇に堕ちたりなどしない!

たとえ堕ちても悪堕ちだけは愛にかけてしない!

愛を早く!」


「……わかりました!

エンジェ〜〜〜ルバッグ!

はい! 堕天のタリスマンですよ!

ラブエルのたぷんたぷんな谷間におきますね!」


「たぷたに!? なひゃはうわぅおぅ、きゃう!

は! はあ! はあうん♡ ふみゅ〜〜〜♡!!!」


堕天のタリスマンを中心に!

ラブエルのボディからあふれる黒い輝き!


「何をする気でいやがるか知らねぇがとどめだ!

二人まとめて特大爆炎嵐を喰らえ!

バクバクストロングトルネード!」


「超超超範囲攻撃! これではラブエルを守りきれません!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る