二百三羽 ☆ リュリュエル、寝言!
「リュリュエル!?
その身ですべての攻撃を受け止めて、俺を守ってくれたのか!
猛烈な愛に愛を感じる!」
「はい! ボクっていろんな攻撃に無敵みたいなんです! てへぺろ!」
「全部受け切って無傷だと!? てめぇは下級天使のリュリュエルか!?
てめぇには一部の特級天使に捕縛しろって命令がでてやがるぜ!
もしかしててめぇら共犯か!」
「愛にかけてなんだと!?
リュリュエルに捕縛命令!?
やはり愛のない神の仕業か!」
「ふわ? 捕縛ですか?
なんのことでしょう?
緊縛なら得意ですよ?
緊縛してあげましょうか?」
「いらんわ! 生意気なこと言ってんじゃねぇ!
捕縛なんて知ったことか! 一緒に消滅してやる!
エンジェルアローの充填急げ!」
「あれだけの数! とても逃げきれん! 愛の逃避行が美しい!」
「ん〜〜〜?
(リュエル、お願いしてもいいですか?)
(ほんとはダメ……でもこのままじゃラブエルが……しょうがないか)
ラブエル、絶対誰にも言っちゃだめですよ?
ダークネスエンジェル!」
「誰にも? 黒いリュリュエル!?
やはり! 愛の見間違いではなかった!」
「なんだその姿は!? まさか堕天使でやがる!?」
「今こそ、右眼の封印を解放するとき!」
都合よく現れる眼帯をずらします!
「眼帯に隠されし黒き輝きよ。
我が意志に従い、その力を解き放て!
呪われし黒い炎よ! 灼熱に輝け!
ラストインフェルノ改ワイドレンジ!!!」
「愛!? 聞いていたヤミエルの技じゃないか! しかも愛を改良!?」
「なに!? 闇の炎には聖なる爆炎で相殺しやがる!
ホーリーバクバクエクスプロージョン&バクバクボム!」
灼熱に燃えるエンジェルオートマタ!
広範囲に分散した黒炎はバクエルの聖なる爆炎を相殺しきれずに吹き飛ばされちゃいました!
「くぅん! 体が燃えちゃいますぅ〜!」
「あのリュリュエルが紙のように燃えている!
まずい! 亜空間から無理やり弾き飛ばされる!? リュリュエル! 俺の愛ある手をつかめ!」
「そんな! わたしがかわいいなんて! うれしい♡
もっと……もっと愛して、やさしくして……
そしたら、わたしの全部を♡
そこは! ああ! だめ!
ううん……いいの♡
……う……うう〜ん……
は!? ここは愛の巣か!?」
「ラブエルって夢の中だと完全に美少女ムーブなんですね?」
「びしょ!? なひゃはうわぅおぅ、きゃう!
ひゃ、ひゃずかしい寝言、言ってたわたしゅ!?」
「ず〜〜〜っと、かわいくてえっちな寝言でしたね!」
「きゅう……」
「気絶しないで、起きてください!」
「は!? バクエルは!?
リュリュエルが白い! 愛にかけてなぜ!」
「なんのことでしょ〜?
秘密は守ってくださいね?」
「愛の秘密! 愛にかけて承知した!
傷は大丈夫なのか!?」
「傷ならこちらのお方たちに直していただきました!
ごあいさつしてくださいね。こちら……」
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