リュリュエル ☆ 爆誕の十八

二百二羽 ☆ リュリュエル、仕草!

「ジムエル局長! ラブエルが行方不明ってどういうことよ!?」


エンジェル管理局局長ジムエル「わわわ!? 事務方の私にそんな拳を振りあげないでください! フィスエルさん、暴力反対!

ナンバワン王国滞在を最後に記録がありません!!!」


「あ……ごめんなさい! ついね、つい。

キモ眼鏡イケメン悪魔との戦いのあとからずっと?

でも! 天界で調べものするって戻ってるはずなの! もう一回調べてみて!」


「天界へ戻られた記録自体ないんです〜!!!」


「わかったわ! もういい! 自分で調べるわよ! ふん!

とは言ってもな〜。

調べものかあ……天界大図書館あたりから調べてみようかしら?」



「武闘派の天使はこれだから。

やれやれ……どんな事情があるかは知りませんが、ずいぶん必死なご様子。

……そうですね。なにやらきな臭い予感がするかもしれませんね?

ちょっと調べてみましょう」


眼鏡をクイっとキラーン!


「ふむ。このジムエルの名にかけて、どんな事務作業も完璧にこなしてみせましょう!」




「どんな攻撃も! 愛のメロメロで腰砕け!

エンジェルラブラブラブリンシャワー!」


エンジェルオートマタが放つ数千本もの光子の矢!

ピンクなハートで撃墜を試みるラブエル!


「愛のない攻撃を防ぎきれん!

バクエル! 特級天使のあなたが、愛のなぜに俺を襲う!?」


「ぎゃははははは!

魔神に寝返りやがって!

当然、愛愛うるせぇ、てめぇの消滅に決まってやがる!」


「なんだと!?

この俺、愛に愛を誓った愛の天使ラブエルが魔神に寝返るだと!?

一体、愛のどこからそんな話が!?

そんな愛のないことはありえない!

愛にかけて待てバクエル!

これには何か愛のない事情があるに違いない!

俺は愛にかけて愛の無実だ!」


「いま、どんだけ愛って言いやがった?

てめぇが裏切った証拠がありやがるのさ!

無実なんて今さらなに言ってやがる!

しかし、それにしても……ラブエル! お前はなんでそうも、美少女なんだ!

爆発で衣が弾けて目のやり場がやばすぎる!」


「はじけ!? なひゃはうわぅおぅ、きゃう!

み、みにゃいでくだひゃいぃ!」

(だ、大事なところは、ちゃ、ちゃんとあります〜)


「隠す仕草もやばいがすぎる!

さすが絶世の美少女!

もったいねぇがしょうがねぇ!

天使人形ども! エンジェルアロー一斉射撃!

ぎゃはっと喰らいやがれ!

目のやり場にも負けない、爆の天使バクエルの燃える根性を!

ヘブンズバクバクフレイム!」


「それって、ガン見〜!? きゃう!

エンジェルリミッター解除に愛が足りない!

愛は永遠! 俺の愛を誰か忘れないでくれ!」


ラブエルを追撃する光子の矢とすさまじい爆炎の嵐!


「忘れないですよ?

だから死んじゃう覚悟なんてしないでくださいね?」

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