百九十六羽 ☆ リュリュエル、最高!
「先端ツンツン! とっても冷たくて、とっても重たい攻撃でした!
ポイっと捨てちゃいます!」
ドゴーン!
ガラゴロ!
アビスの底に転がる氷塊!
「とっても冷たいだと!?
なにそれ!? おかしいがすぎない!?
もういい! 氷雪零龍! ここにいるやつら全員、凍てつかせやがれ!」
「今度は上に向けて、冷たい何かを吐き出そうとしています!
一体なんでしょうエンジェリックア〜〜〜イ!
これは! 大きなエネルギーをためにためてます! フカスシを大きく上回る冷気のブレス!
氷のつららと細氷の攻撃! 雪鬼さんも凍りつく絶対零度で問答無用なデスダイアモンドダスト!」
「そのとおりだ!
火口全体を凍てつく死で終わらせてやろう!
俺はもう行くぜ!」
雪鬼の母娘「ヒョウ様! 置いていかないでおくれよ!」
「あんなに愛したのに見捨てるのかい!?」
緊縛のまますがりつく雪鬼さん二人の勢いに、ぽろりと支配の龍笛を落としちゃってます!
「恥ずかしいおしりさん、行っちゃうんですか?」
「しりじゃねぇ! ヒョウ・ケツデスだ!
あおったって、のらねぇよ!
雪鬼たち、ハーレム楽しかったぜ! じゃあな!」
指をパチンと鳴らして、体が氷に包まれると!
シャーンと霧散!
姿が消えました!
雪鬼の母娘「「そんなあ! あんなに尽くしたのにぃ!」」
「逃げちゃいましたね!
しっかりあおられてくれました!
雪鬼さんたち、心を入れかえちゃいますか?
もう悪いことしないなら助けちゃいますよ?
(リュリュ!?)」
雪鬼の母娘「「入れかえる!」」
「こんな悪役ばかりやらないといけないブラック職場なんて、もうごめんだよ!」
「あんまりいやだから、なるべく痛くしないようにしりばかり叩いてたんだ!」
「ほんとは子どもたちから食材を奪うのだっていやだったんだよ!
……その方が言うこと聞いて、おいしくいただけるかなあって思ったりはしたけどねぇ」
「それに雪鬼が凍らされて殺されるなんてプライドが許さないよ!」
「「もう悪いことなんてしないよ!」」
「お二人とも必死です!
チャチャっと緊縛解放! 逃げていいですよ?
いいですよね?
(……いいわ)」
雪鬼の母娘「女王様の責め、死にたくなるくらい最高だったよ!」
「あれにくらべればヒョウ様なんて!
あたしら女王様に身も心も捧げるよ!」
「雪狼煙玉を打ち上げた! これで仲間に伝わったはず!
一応、仲間に声かけて! 横穴から逃げるよ!」
「この恩はいずれ必ずお返しするよ! じゃあねぇ!」
「女王様? リュエルは何をしたんです?
さあ! あの龍さんをなんとかしちゃいましょう!
リュエル、お願いします!
わかったわ。ワタシにまかせなさい。
……あの雪鬼、余計なこと言って。
そんなに大したことしてないですよ!
ぷんぷん!」
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