百七十五羽 ☆ リュリュエル、原動力!

「あっちにもいる。こっちにもいる。あれって何ですか?」

「小声でエンジェリックア〜〜〜イ!

あれはガードエンジェルオートマタですね!

警備用の自走式と監視用の固定式がいるみたいです」


「なるほど。行動パターンと角度、タイミング……ルートはわたしの優秀な頭脳ですべてわかりました!

あわてず静かに、迅速に! 見つからないように通り抜けます!

リュリュエル、ついてきてください!」


「勇希様、マオ様に会いたい一心なのか、何気に行動派!」


音を立てないように体をかがめて進む勇希様!


「しぃ〜っと静かにですね?

だ〜る〜ま〜さんが〜〜〜」


「へ?」

「転んだ!」


「転んだじゃないわあああ!!!

しゃべるなあああ!!!

は!? いけない! 清純清楚なわたしとしたことが!」


ビー! ビー! ビー! ビー! ビー!

鳴り響く警報音!


「ひ〜〜〜! 見つかっちゃったじゃない!」

「おっきい声で叫んじゃうからですよ?」

「誰のせい!? 逃げましょう!」


「わ〜! ボクたちを追いかけて、ガードエンジェルがいっぱい!

とある世界のケイドロみたいですね!」

「わたしたち泥棒!? どうするのよ!?

も、もれちゃう〜!」



「あんたたち、何してるさ?」

「今度は誰!?」


「何だか天女なエロかわいい羽衣な天使が、横道から現れました!」

「糸が体に巻きついてる!? 布も巻きついてる!?

心の病気!? なんだか心に病みを抱えてそう!」


「病んでないさ!?

うちは機の天使マシニエル。特級さ!

きみたちこそ誰さ!?」


「わたしは者望ものもち 勇希ゆきです!」

「ボクは10級見習い天使のリュリュエルで〜〜〜す!」


「ぶっひゃああああ!?

きみがリュリュエル!?

うちが超絶進歩させた衣構築システム<聖衣創造召喚機構>をガンガン使い倒してる天使ってきみさ!

あそこまで利用してくれる天使って他にいないのさ! 膨大な聖力が必要だからしょうがないけどさ!

うちは元々、機織りだったのさ! だからうれしい! ありがとさ〜!!!

しかもデザインがかっこかわいいし! ちょっとだけエロいのがまたいい!

ちゃんとデータベースに保存してあるから!

微エロは全種族の夢! 原動力!

うちの専属デザイナーにならない!? メカニカルデザインとかやってみない!? うちが開発したマシンにエロかわデザイン!

はあ〜ん! 胸が高鳴るさ〜〜〜!」

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