百六十二羽 ☆ リュリュエル、残念!
シューティエルと獣王将軍に追いついた、ミャウ様ミュウ様にフィスエルとケモナ!
ラナ様はシューティエルが抱えています!
「軟弱! この俺、獅子である獣王将軍に、二人がかりとはいえ猫が敵うわけがなかろう!」
「「強いにゃ!」」
「そんにゃに強いのに」
「なんで」
「「魔王軍にいるにゃ!」」
「知れたこと。獣人を
「ユウや!」
「ラナみたいに!」
「ちゃんと素敵にゃ!」
「「人族もいるにゃ! みんな仲良くするにゃ!
滅ぼしたら滅ぼされるにゃ!」」
「人族どもを一人も残さなければいいだけのこと」
「「
「お天道様が許しても!」
「「隠密部隊<闇夜に隠れる獣忍の影々>が二人!」」
「ミャウと!」
「ミュウの!」
「「何者をも見通す節穴が許さにゃい!
スキル<派手に暴れる巨獣な化け猫>!」」
「けも!? こんなとこでまずいもな!」
「節穴って、どういうことよ!?
どんなスキル!?」
「にゃんこと!」
「にゃんこで!」
「「大にゃんこ〜〜〜!!!」」
ミャウ様とミュウ様、にゃにゃっと忍猫な変身ポーズ!
お二人のお体が融合!
「どんどんでっかくなって……逃げるもな!
エンジェルメタモルケモナ〜!」
「かなり広いけど地下よ!?
ちょっと待って!? ぺったんなおしりと壁に挟まれる!?
動けない!
こんなスキルあるなら外で使えばよかったんじゃないの!?」
「「にゃにゃ!? ほんとにゃ! 失敗したにゃ!」」
「残念がすぎる!!!
ちょっと! 元の大きさに戻りなさいよ!」
「「時間が経たないと戻れないにゃ〜」」
「うそでしょ!?」
「お前ら、あほ?
次に続く通路の近くにいてよかったわ」
「……愚かな獣人もまた滅ぶべきか」
「ほっときなさい。行くわよ、獣王将軍」
「待つもな! ケモナはぎりぎり挟まれなかったもな!
王女様を返すもな!」
「シューティエル、ここはまかせろ。聖王女を連れて行け」
「わかった!」
「なかなかに鍛え上げられたその肉体。猫より楽しめそうだ」
「ほざくもな!
エンジェルケモナ〜〜〜ウイングソード!
ケモナ流、獣剣奥義! 銀狼の牙剣!」
「我が闇の拳で葬ってくれよう!
スキル<闇獅子の
「あれれ〜? ぺったんウルトラ巨人なお色気ゼロミャミュウ様が地下のお部屋にぎゅぎゅっとパンパンです!」
「ぺったんゼロぽん」
「「三言余計にゃ! からくりたぷんなボディは誰にゃ!?」」
「からくりブレイブ太夫ぽん丸! ぽん」
「「ぽんぽんにゃ!?」」
「リュリュエル!? 聖王女を助けに行って!」
「フィスエル! 何を遊んでるんです?」
「遊んでない!」
「わかりました!
なんだか危険な予感がしますので、すきまを通って先に行っちゃいま〜〜〜す!」
「ごめんなさいぽん」
「ちゃんと聖王女を助けるのよ!」
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