リュリュエル ☆ 爆誕の十四

百三十四羽 ☆ リュリュエル、洪水!

「いぃ〜〜〜やっっほぅ〜〜〜!!!」

「亜空間から愛のスカイダイビング!」


「ここは、どこまでも続く大平原エンドレプレインじゃないですか!

ふぃわわわわわわわ!

大平原がとっても洪水な水びたし!

人族さんに混じって、なんだかとっても海な魔物さんに陸な魔物さんと、人魚さんがいっぱい!

びしゃびしゃ壮大な大々スペクタクル大戦争です!

あれれ? 人魚さん?」


「その通りだ! この愛のない戦争は……

人魚の都シンカーイトシーとウミベーノ王国の海側合同軍!

対するは、まあいっかサーカス団の魔物たちを筆頭に周辺諸国連合軍が争っている!」


「ふぇわわわ!?

ということは! 誰が争ってるんです?」

「エンジェルフィストダブル!」


「フィスエルだ〜〜〜!」

「笑顔! そんでもって抱きついてくるな! って、こない!?

らしくないっていうか、もじもじして、どうしたの?」


「ボク……奪われちゃいました……フィスエルに顔向けできないんです〜」

「は? 両手で顔を隠して、なんのこと?」

「愛のトライアングルだ! はっはっは!」


「トライアングル? 三角? 訳わかんない。

それよりも! 誰がじゃないわ! 忘れるな!

あんたがハックしてギフトを授けた、まあいっかな四人組と、マリン姫と王子の軍勢が戦争を始めちゃったのよ!」


「あ〜! ぽんと手を叩いて! 誰でしたっけ?」

「あんたは〜!!!

ほら! ちょっと遠いから天使の目で、あれ見なさい!」


「は〜い。

わかりましたエンジェリックア〜〜〜イ!

ふわ! おめめハートだったドラゴンさんに乗っているのはサーカス団団長な騎士様!

ドラゴンナイト勇者様じゃないですか!」


「ぐりっと、今度はあっち!」

「ふわお! 豪華プールが搭載な馬車!

どっぷり人魚姫勇者様に、今も緊縛な王子勇者様がプールでいちゃいちゃしてます!」


「やっと思い出した?」

「は〜い。でもどうしちゃったんです?」


「直接、聞くといいわ」

「では、愛の同行者としてみんなで行こう!」




♪〜〜〜 ♪〜〜〜 ♪〜〜〜


「スキル<無限に響ゆく幻惑の愛歌>ですね。

お二人のラブラブですばらしい歌声が大平原に響き渡っています!」


「天使様!」

「天使殿!」


「ねっぷりどっぷり、こんにちわ! お元気そうですね!」

「最初のあいさつがそれ!? 忘れてたくせに調子がいい!」

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