百三十二羽 ☆ リュリュエル、至高!

「スライムちゃん、街の再建、お願いしてもいいかな?」

「プルプル!」


「ナユ! 待つのじゃ! 再建するなら普通の街にせい!

神どもに目をつけられんようにスライム文明を匂わせるスライム感はなくすのじゃ!」


「そうなのデヴィちゃん? わかった! スライムちゃん、よろしく!」

「プル!」

「……ちょっと待って! きゃあ! あたしの服〜〜〜!!!」


「プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル!!!」


「うっわ〜お! スライムくんがどんどんどん、あっという間におっきくなって!

街を再建! 住民の皆さんが衣を身につけちゃってます!

しかもなんだかそれぞれ強度が強そうです!

全なる父よ! ナユ様に衣をお与えください!」


「リュリュエル、ありがと!

街のみんなが喜んでる! にひ! よかった!」


「街も服も微妙にスライム感を感じなくもないが、まあこれくらいならいいじゃろ。

……ナユ! わらわと一緒にこい! 魔人国復興を手伝うのじゃ!」


「でも、デヴィちゃん。あたしのこと嫌いじゃないの?」


「お主は……兄上の落とした一雫じゃ。つまりウシャでありルゥノ、わらわの血族。

……だ、だから、デヴィ様と敬えば……仲良くしてやっても……よいのじゃぞ?」


「うん! 仲良くしよう! あたしのおばさんだもんね!」

「ごぶはっ!? わらわ、子どもじゃ!

デヴィ様と呼べ!」


「う〜ん……どうしよっかなあ? デヴィおばさん?」

「プルプル!」


「うぬう……デヴィちゃんでいいから、おばさんはやめるのじゃ!」


「にひ! じゃあ、デヴィちゃん! これからよろしくね!」

「プルプル!!!」


「一人じゃ、さみしいですしね!」

「愛にあふれた家族愛がすばらしい! 禁断の愛が成就した!

まさに愛にかけて愛!」


「まったく、してやられたようじゃの。

しかし、大急ぎで超超超弩級戦艦バトルスライムシップを修理したいとこじゃが、大地格納庫は戦いの余波で埋もれてしもうたし、人手もないしのう。

放置するしかないかの」


「プルプルプルプル!!!」


「何? 素材なら宝物庫で捕食した?

ごぶはっ!? 勝手に食うな!?

しかし、あれだけの量を? さっきの戦闘といい、街の再建といい……

お主は……そうじゃったか!

お主はウシャ女王の至高たるパートナー! ウシャの最高峰テクノロジーが結集したナノバイオバンパイアスライムじゃな!

よくぞ悠久の時を生き残ったものじゃ!

これは作業がはかどるの!」

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