百二十八羽 ☆ リュリュエル、循環!

「またも光の弓が収束をはじめました!

さっきよりも強力な聖力! きっととんでもない攻撃!

ですが、その分、時間がかかりそうです!」


「なんじゃと!? 我らの末裔がおるかもしれんのにやらせるものか!」


「俺の愛の力が愛に試されるときがきた! 愛という名の愛の試練!」


「スライムちゃん! あたしたちの街を絶対に守るよ!」

「プルプル!!!」


チュー!


「はうん!」

「ナユ様、気持ちよさそう!

アーマーのままのスライムくんがナユ様の首筋をガプっと血をチューチュー!」


ぬるんと、ぷす!


「ぷすっとドクドクお注射! 血液が循環してます!

バンパイアスライムくんの本領発揮!

二人のスキル<血脈で繋がる古の絆>が関係してるんでしょうか!?」

(五十二羽を参照してください!)


「体に、体に力が湧いてくる!

スライムちゃんの考えてることが頭の中に! うん! わかったけど……はあ!  はうん! 気持ちいい!」


「変な声出しとる場合か! これじゃからウシャは!」


……デヴィ様の生命を優先 ブリッジへの帰還を進言


「ここでよい! 甲板に艦長席をあげよ!」


……命令拒否 承服いたしかねます


「よいと言ったらよいのじゃ! わらわは婿殿らとともにおる!」


……艦長席を甲板に移動 わたしを残して死なないでください


「そうじゃの……ふはははははは! 艦長席こそ、わらわにふさわしい!

残った全砲門攻撃準備!

かわいいクルーたちよ! 天使人形の攻撃から街を! 生きている民を守るのじゃ!

取舵いっぱい! ヨウ〜ソロ〜〜〜! スライムエンジン出力全開! 全速前進!」


……スライム核融合炉臨界点突破 全速前進 



「街のみんなが見える! あたふた、すごい大騒ぎ! あ! 屋台の店主さんが何か叫んでる!」


屋台店主「ナユちゃ〜ん! あんたなんでそんなとこにいるんだい!

危ないから降りといで!」

住民「なんだあのでかいのは!?」

「さっきのって何!? 大魔法!?」

「こっちに攻撃しようとしてない!?」

「ドジナユ姉ちゃんだ! お〜い!」


「みんな! 何言ってるか聞こえないけど……街のみんなはあたしが絶対守る!!!」

「プルプル!!!」


「艦体姿勢制御! 街を守りつつ、迎え撃つ!」


「みんな! あたし、降りるね!

とう! スライムちゃんのスキル<グルメな万物融合変換>!!!」


「ナユ様がスカイダイビングしちゃいました!?」

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