百二十四羽 ☆ リュリュエル、抹殺!

「アタックスライムドローンを二機、展開!

来たれ! 魔剣スライムセイバー!」


……了解 転送 完了を報告


「うわお! スライムを感じるサーベルがデヴィ様の手に! 青く輝いてかっこいい!

両隣にスライムを感じるメカが飛んできました!」


「スライムビーム放てぇ!」


ピピピピピピピピピ


「何々!? あたしに光の線があたってる!? はぴ!?」


ピシュン!


「ナユ様! うろたえてぬるっと後ろに転倒! ビームがギリギリ肩のアーマーをかすめます! ラッキー!」

「初見だろうに、よくぞかわしおった! さすがウシャといったところか! 連携攻撃開始じゃ!」


ピピピピピピピピピ、ピシュン! ピシュン!


「はぴぷ!?」


「器用……いや無様!? うまくよけおって!

そりゃ! 魔剣の一撃を喰らうのじゃ!」


「ぬるっと転びそう!

ガキンと交錯する二本のスライムソードがかっこいい!」


「やめて! あたし、キミと戦いたくないよ! こんなのやめようよ!」


「攻撃されとるというのに甘いことを!

ふむ……ならばこの一撃を防ぐことができたらお前の勝ちとしてやろう!

メインスライムビーム砲発射!」


……抹殺許可でよろしいしょうか


「デヴィ様! ナユ様と仲良くしてください!

でないと怒っちゃいますよ! プンプン!」

「婿殿! ……なに殺しはせん。すこ〜し、おどかすだけじゃ」


……出力最低に設定 発射


ブオン

ズバアアアアアア!!!


「きゃああああああ!!!」

「プルプルプルプル!!!」

「ナユ様が光の奔流に飲み込まれ! いえ! なぜだか反射して! 上空に消えていきました! ナユ様!?」


「び、びっくりしたあ」

「ナユ様! よくぞご無事で!

ふわ!? とても大きな丸くて鏡のような、お鍋のようなものをナユ様がかまえています! これで攻撃をぬるっとぐるっとはね返したんですね! そう! 言うなればスライムシールド!」


「最低出力とはいえ、よくぞはね返した! ほめてつかわす!

わらわの名はデヴィ・ルゥノ・オウ!

ナユ・ウシャ・オンの名を持つというのに、なぜわらわと同じ顔をしておる! どういうことか説明するのじゃ!」


「説明って言われても。あたしの名前は代々引き継いできた名前で……あ! ルゥノって、寝物語で聞いたことある! 遠い遠いご先祖様、おじいちゃんの名前だよ! 確か……アニィ・ルゥノ・オウさん!」

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