百十四羽 ☆ リュリュエル、誓い!
「なんでみんな知ってるの!? もしかしてリュリュエル!?」
「ボクはヒタキお母様にお伝えしただけですよ?」
「ヒタキ姉ぇに話しちゃったのか!?」
「それじゃあ、あっという間に広まっちゃうね」
「なによ、隣村の精霊の巫女ヒバリのようなおしゃべり鳥みたいに言って失礼だわ!」
「似たようなもんじゃん!」
村のみんな「やったな!」
「新婚さんね!」
「まだ、手〜出すなよ?」
「出さないよ!?」
「手……出さないの?」
「出していいの!?」
「知らない!」
「せっかく天使のボクがいるんですから! 皆さんの前で結婚の誓いをしちゃいましょう!」
「「突然すぎない!?」」
「トーリ様! ニィワ様! 病めるときも! 健やかなるときも!
夫として! 妻として! 愛することを誓っちゃってください!
はい! 誓いのチュ〜をどうぞ!!!」
村のみんな「やれやれ〜!」
「ぶちゅっといっとけ!」
「おめでと〜!」
「村の未来も安泰だ〜!」
「ニィワ、俺の奥さんになってくれる?」
「はい……わたしの夫になって!」
「「チュ♡」」
村のみんな「かんぱ〜〜〜い!!!」
半壊した村をそのままに! 巻き起こる大歓声!
にぎやかにはじまる宴! 皆さん、とっても楽しそう!
「それにしてもわたしの赤ちゃんにそんなスキルが授かるなんて」
「「すごかった!!!」」
「心も体も無敵感ていうか」
「レベルがいっぱい、い〜〜〜っぱい上がった感じだったの!」
「そう……しっかり強く育てないとね! 立派な男の子にしてみせるわ!」
「ばぶう♪」
「立派なお返事です!
将来有望! 槍術マスターのお母様をもつ、聖歌で一番鶏な産声赤ちゃん勇者様、爆誕!」
「それでね、リュリュエル。赤ちゃんの名付け親になってもらえないかしら?
村のしきたりの通り、三文字がいいわ」
「ふぃわわわ!? ボクがですか!
責任重大ですね……わかりました!
では! 赤ちゃんさんのお名前はケンタ!
じゃなくて、ヒィロ!
ヒィロ様で、いかがでしょ〜かっ!」
「いいじゃん、それ!」
「天使様が名付け親ってすごいね!」
「ヒィロ……いい名前だわ! ありがとうリュリュエル!」
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