百十一羽 ☆ リュリュエル、猛火!
「ダークネスエンジェル! オ〜〜〜バ〜〜〜ギフト!!!」
リュリュエルの腕の中で眠る赤ちゃんに降り注ぐ、強烈な光のシャワー!
「ダークネスエンジェルだと!? なんだそれは!? 右眼の封印ではないのか!?
くっっっ!? 何だこのすさまじい聖力と闇力は!?」
「赤ちゃんさん、お願いします!」
「ふわ!」
「ボクがスキル名を唱えます。お母様の仇、しっかりとってくださいね!
オーバースキル<母なる大空の加護 天に轟く戦いの子守歌>!!!」
「ふぇ ふぐ ふぎゃ♪ ふぎゃあ♪
あ〜〜〜〜♪ あ〜♪ あああ〜〜〜〜〜〜〜♪」
「まるで一番鶏な鳴き声が大空に透きとおる! どこまでも響ゆく、無垢なるイノセントボイスです!」
「は! ニィワが光ってる!?
何だこれ!? 燃え上がるように体に力がみなぎる!
ニィワ、起きろ!」
「う、ううん……わ、わたし……トーリが光ってる!?
体が燃え盛るみたいに熱い! 力があふれてくるよ!」
「なんだと!? なんだこのあふれる聖力は!?」
「トーリ様! ニィワ様!
フカスシを倒して、お母様の仇をとってください!」
「今の俺たちならきっとできる! まかせろ!」
「リュリュエルは赤ちゃんを守ってて!」
きっしゃあああああああ!!!
吹き荒ぶ凍てつく吹雪ブレス!
「お二人とも! ブレスで反撃です!!!」
「「ええ!?」」
「まさかあれのこと!? 信じるぞ、リュリュエル! ニィワ!」
「はい!」
「「ハバネロファイア〜〜〜ブレス!」」
二人の口から吐き出される真っ赤な激辛猛火!!!
吹雪ブレスを押し返して、フカスシをこんがり焼く炎!
きっしゃあああああああ!!!
二人をひと呑みにしようと、ひるまず突撃するフカスシ!
「そうはさせないもん!!!
今のわたしならきっとできる!
荒れ狂え嵐! 疾れ雷鳴! 精霊の写し身となりて神がごとく力を宿せ!
「風と雷の大精霊がトーリ様に!
暴れ狂う風と! ほとばしる雷がトーリ様からあふれ出ます!
対して! 無数の牙をぎらつかせながら迫るフカスシ!」
「うおおおおお! うがて! 貫け!
コッコー流槍術!
すさまじい風と雷が! 大気に大渦を生み出すほど!
きりもみ大回転しながら槍を突き出すトーリ様!
でも、それでも!
巨大な顎をばっくんと! トーリ様をひと呑みにするフカスシ!!!
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