百六羽 ☆ リュリュエル、大歓声!
「ふむふむ、なるほど!
ここをこうしてあ〜して! ぽちぽちぴこぴこ、ロックを解除! ぽちぽちぴこぴこ、ポチッとな!」
ギギギギ! ゴトガタ、バキバキ、グッシャン!
「あれれ〜? なんだか変な音ですね?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
「リュリュエル! いた! なんか遺跡が大変なことになってるぞ!」
「ねえ! 壁が崩れる!」
「脱出するぞ!」
「きゃあああああああ!
天井が落ちる! とても間に合わないよ!」
「ここはボクの出番です!
エンジェ〜〜〜ルウィング!
お二人をガシガシっと! しっかりつかまってください! 神速で行きますよ!
ドッピューン!!!」
「うそだろ!?
う! うわああああああああ!!!」
「やだやだやだやだ!?
きゃあああああああああああ!!!」
崩れる壁! 落ちる天井!
急旋回! 急上昇に急下降!
体をかすめて倒れる、荘厳な柱の数々!
冷やっと、ギリギリアクロバット!
スライムを感じるゴーレムが放つ、360度全方位からのビーム的な攻撃!
華麗にスピンにぐるぐる、ぐるっと!
「うわあああああああああああ!!!」
「きゃあああああああああああ!!!」
「お二人もとっても楽しそうな大歓声をあげてます!」
「外のあかりだ!」
「やっと出口!?」
「最後はほんの少しの隙間を、くるくるスピンとすり抜けて!
ギリギリひやひや! ゴ〜〜〜ル! 見事な大脱出劇!
とっても楽しかったです!」
「ぐえぇぇぇぇぇ!
楽しくないわ! 俺たちの悲鳴、聞こえてなかったのかよ!? 死ぬかと思った!」
「目が回るぅ〜。
翼人のわたしたちでも、こんな飛び方、無理〜〜〜」
「まるで大絶叫なアトラクション!
死ぬほど、目を回すほど楽しかったってことですね!」
「人の話、聞いてる!?
ワープすればよかったじゃん!?」
「忘れてました! てへぺろ!」
「てへぺろ! じゃな〜〜〜い!」
「あれれ〜? さすがのボクもおめめがぐるぐるですぅ〜〜〜ばったん!」
「今ごろ!?」
「むにゃ」
「寝ちゃったね。ワープってそんなに都合よくできるものじゃないんじゃない? わたしたちを助けるためにがんばってくれたのかな?
ねえ、トーリ、赤ちゃん生まれちゃったかな?」
「こんなに陽が高い! もう昼すぎてるじゃん! 服着て、早く帰ろう!」
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