百二羽 ☆ リュリュエル、滋養!

「行く先々で声をかけられていますね。皆さん、人気者です?」


「ああ。……そうね……先に二人のこと、話しておいた方がいいかもね」

「ヒタキ姉ぇ!? そんな話、しなくていいよ!」


「別にいいじゃない。

二人の両親はこの村きっての戦士だったんだけどね。

四人はわたしの先生で、とっても厳しく、とってもやさしくしてくれたわ。


……突然現れた恐ろしい空の化け物から村のみんなを守るために、二人を残して死んでしまったの。

彼らの犠牲のおかげで、近隣の村々から集まった戦士たちは、なんとか空の化け物を封印することに成功したのよ。

あのとき……幼いわたしは何もすることができなかった……。

今の平和があるのも二人の両親のおかげ。わたしもみんなも感謝しているわ」


「とっても悲しい出来事が起こってしまったんですね!」


「わたしとトーリは一緒に暮らしてて、ヒタキお姉ちゃんはお隣さんなの。小さいころからずっと一緒!」

「ふん! 余計なこと言って! ヒタキ姉ぇはなんでもしゃべりすぎ!

いくら強くたって死んじまったらどうしようもないじゃん!

飯食べたらダンジョン探索に行くからな!」


「ふぅわ! ダンジョン探索! ボクもついて行っていいですか!」

「お前みたいな怪しい泣き虫、来なくていい!」



「ごちそうさまでした!」

「お腹いっぱ〜い!」

「フライドチキンおいしかったわね♪」


「これからがお楽しみですよ、皆さん!

ご招待いただいたお礼に、和國という国で食べれなかったパフェを作ってみました!

ヒタキお姉様には!

赤ちゃんにも滋養な栄養たっぷり特別アレンジです!

食後のデザートに召し上がれ!」


「何これ? 見たことないお料理ね?」

「見た目かわいくておいしそうだわ」

「なんか変なもん入ってないだろうな!?」


三人「いただきます」

「冷たくてあっま〜い!」

「このふわふわしたのおいしいわね!」

「……うま!」


ニィワ・トーリ「「んん!? ぶはっっっ!?

劇辛〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」


「口の中が燃える! ぶわっ! って、まじで口から火が出た!

ファイアブレスかよ!? うわ!? 家が燃える!」

なんてもん食わすんだ!?」

「お水〜〜〜! んくんくんくんくんく、ごっくん!

ぶわっ! わたしも出た!

お水じゃ間に合わないよ〜!」


「甘味のあとの激辛! ギャップがおいしいです〜!」


「ギャップいらないよ!?

ヒタキ姉ぇは!? 大丈夫か!?」

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