リュリュエル ☆ 爆誕の十二

百羽 ☆ リュリュエル、本物!

「ふぅうわあああああああああ!

見渡す限り、空、空、空、浮き島!

とっても空高くに来ちゃいました!

大地がと〜〜〜っても遠いです!


皆さん、大丈夫でしょうか?

フィスエルがいるから大丈夫ですよね!

フィスエルはボクの居場所がわかりますし!

あれ? フィスエルからもらったアミュレットがありません!

ふぇ、ふぇ〜ん! フィスエルからのプレゼント〜!


まあいっか!

世界樹の葉っぱに雫に種などなど、エンジェルバッグもホクホクですし!

それよりも、滝の流れる大きな浮き島が気になります!

行ってみましょう!

ドピュッとビンっと進みません!

おなかに枝葉が絡んだままでした! てへぺろ!」




「ふわっと、とうちゃ〜〜〜く!

くっう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

神秘な浮島に舞い降りるボクが神秘的!

広がる草原に豊かな樹木!

所々に苔むした石の建造物!

かわいい小鳥たちが警戒心なくボクの頭にとまってきました!

どこか穏やかで、まるで忘れられた遺跡のようです!」


「おい、お前! 怪しいやつ! こんなとこで何してる!

ニィワ、気をつけろ!」

「ねえ、トーリ? この子、見たことない顔だよね?」


「とっても可愛らしい翼人のお子ちゃまカップルさんです!

ボクは10級見習い天使のリュリュエルで〜す!

そんなに怖いお顔で槍を突きつけないでくださいね!」


「はあ〜!? 天使〜!?」

「ほんとだ……頭に輪っかがついてる。本物!?」


「頭に輝く天使の輪! もちろん本物ですよ! 触ってみます?」

「変なことするなよ? あ、とれた」


「ふぃわわわわわわわ!?

昇級試験で装備しなおしたときにロックをかけ忘れてました!

返してください〜! それボクのですぅ〜〜〜!」


「泣いちゃった……。

ねぇトーリ、悪い子じゃなさそうだし、いじわるしちゃかわいそうだよ」

「なんだ、ニセモノじゃん。

泣き虫なやつ! ほらよ」


「投げないでください!

ちゃんと本物です!

ぐっすん! ボク、怒っちゃいますよ! プンプン!

装備しなおしてロックでっす! ロックナンバーは1・0・4。天使っと!」

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