八十七羽 ☆ リュリュエル、耐性!
ドライアドたち「姫だけずるい〜」
「二人の世界ってやつ?」
「う〜ら〜や〜ま〜しい!」
「ねえねえ〜。わたしたちにも〜」
「え? いや、そんなにいっぺんに……やわらか! いいにおい!
押さないで! むぎゅう」
「これはまさに! ドライアドハーレム無双!」
「そんな無双あるの!?」
「あ……」
「シャオ姫、目を覚ましてくれたね? 大丈夫?」
「くわ!?」
「また気絶! 話が進みません!
エンジェ〜〜〜ルハック!
シャオ様のスキルを改変<ほんのちょ〜っとだけ男耐性>を授けました!
ちょっとじゃないと、ラブラブ展開が見れませんからね!」
「マオ様、お願いしたいことがあるのですがよろしいでしょうか?」
「俺にできることなら! シャオ姫、なんでも言って!」
「姫だなんてそんなよそよそしい……シャオとお呼びください」
「えと、あの、それじゃあ……シャオ……」
「マオ様! シャオは! シャオは!」
「お二人ともいつまでも見つめ合っていないでください!
結局、お話が進みません! プンプン!」
「うわ!?」
「きゃ!?」
「マオ様の腰にぶら下がっていたはずのせ〜まちゃんが、お二人の間に割って入りました!
刀身が真っ赤っか! まるでプンスカ怒ってます!」
「せ〜まちゃんが自分で動いた!? すごいじゃないか!
どうしたの? せ〜まちゃん? 魔獣はいないよ? よしよし、いい子いい子。
シャオ、お願いっていうのは?」
「世界樹の種を貯蔵庫に集めてほしいのです」
「あちらこちらにいっぱい落ちてますね」
「これが種!? めちゃくちゃでかい! 可憐なドライアドたちがこれを運ぶの!?」
「いえ。心やさしいフォレストジャイアント夫婦が手伝ってくれていたんですが、しばらく里帰り出産してまして力あるお方が欲しかったところ、マオ様が現れたのは運命なのでしょうか……ぽっ♡」
「運命!? そう……かもしれないね。シャオ、任せてくれ!」
「はい! よろしくお願いいたします、マオ様!」
「また見つめ合ってますぅ〜。
エンジェ〜〜〜ル引き剥がし! さあ! 種を集めますよ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます