八十六羽 ☆ リュリュエル、気絶!
???「人間よ!?」
「始めて見た!」
「人間の男が来たわ!」
「さっきの警告音の原因じゃない!?」
「うわ! 美少女だらけ! おっきい! ちっさい! 全部いける! どっちも大歓迎!」
「だいかんげ〜」
「雰囲気のいい緑色の衣装が微エロい! この人たち何!?」
「びえろ〜」
「そこは繰り返さなくていいからね?」
「マオ様、ほぼ一人が長かったせいか、心の声がだだもれです!
森の精霊ドライアドさんたちですね! マオ様に興味津々です!
フォレストフェアリー同様、めったにお目にかかれないお方たちです!
どうやらこの大樹はドライアドさんたちのお住まいになってるようです!」
ドライアドたち「人間さん! お名前は!?」
「何しに来たの!?」
「こっちの天使様もかわいいわ!」
「マ、マオって言います。……人間じゃないけど久しぶりの女子との会話! うれし〜!」
「かわいいって言われちゃいました! お顔がとろとろトロけちゃいます〜!」
「お見受けするに、よほど位の高い天使様に、聖力を発する聖剣を携えた勇者様。
でなければ迷いの森の結界を通ることなど。実は先ほど結界に異常を感知してはいたのですが……誤作動でしょうか?」
「階段の上から、位の高そうなお方が降りてきます!」
「結界? そんなのあった?」
「ボク、知っりませ〜ん」
「ようこそいらっしゃいました。ここは大森林フォレバストの中心たる、天宙世界樹。
目的は世界樹の素材でしょうか?」
「え!? 世界樹!? いや、あの、この子……すっごい美少女!
度を越して、どストライク! かわいい!!!」
「ヒュッ! そ、そんなこと、あ、あの、初めて言われ……くわ!?」
「地面にバタンと卒倒しちゃった美少女にいきなりエンジェリックア〜〜〜イ!
称号は!<世界の種々を守護する森羅の精霊姫>!
スキルは<男耐性マイナスレベルMAX>!!!
超超超純情なドライアドのお姫様です!」
「だ、大丈夫!?」
「は!? はい……そんなに見つめないでくださいませ……」
「いや、あの! 見つめてなんか! ……名前……なんていうのかな?」
「……シャオサシャエルユウと申します。シャオと……」
「そこはかとないお名前ですね!」
「シャオ姫……その、いい名前だね」
「くわ!?」
「またまた卒倒しちゃってます! マオ様、さすが無垢なる魂の持ち主! 女性にも攻撃力MAXです!」
「それ関係ある!?」
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