四十九羽 ☆ リュリュエル、悲鳴!
「うっわ〜〜〜お!
スライムくんがコボルトたちを次々飲みこんで、シュワシュワっと食べちゃいました!」
「見た目がすっごい気持ち悪い!!!
でも、スライムちゃん! ありがとう!」
「プルプル」
住民「きゃあああああああ!」
「あっちからもそっちからも、悲鳴が聞こえてくるよ!?」
「皆さん、突然の恐怖におびえています!
このままじゃ大変ですね! ナユ様、もう一度!
エンジェ〜〜〜ルギフト!
今度はナユ様にしっかり!
ふぅわっ!? ナユ様の体を通してスライムくんにも光が!
よくわかりませんが、不思議現象として良しとしておきましょう!」
「不思議ですませちゃう!?」
「さらに、あちこちから悲鳴と恐怖の声が聞こえてきます!
そこら中、モンスターだらけですね!」
「ど、どうしたらいいの!?
街の人たちがやられちゃう!
やっぱりあたしなんかじゃ!?」
「プルプルプルプル!」
「そんなことありません!
こうなったら! 勇者スライムくん爆誕!
お願いします!!!」
「プルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプルプル!!!!!」
「へ? え? は?
あああああああああ!!!
スライムくんがどんどん大きくなってく!
あ、あたしも飲みこまれ……」
「とう! ボクだけ街の上空にやってきました!
スライムくんが、どんどんどんどんどんどん、と〜〜〜っても大きくなって、ナユ様も住人もモンスターも飲みこんでいきます!
うぅわぁ〜〜〜〜お!
街を丸ごと飲み込んじゃいました!
真紅で透明なスライムくんの中でモンスターたちがシュシュワしちゃってます!
ということは……。
ナユ様は!? 街の皆さんは!?
あれ? 今度はスライムくんがどんどん小さくなっていきますね!」
「た、助かった!?」
「ナユ様、ご無事で何よりです!」
「どうなっちゃったの!?」
「スライムくんが街全部を飲みこんで、モンスターを食べちゃったんですよ!
ほら! 見てください! 見渡す限り! 街の皆さんは全員無事です!」
「見渡す?」
「きゃああああああ!」
つんざく婦人の悲鳴!
住人たち「服が! 服がほとんど溶けてるわ!」
「街がボロボロだ!」
「まるで廃墟か荒野じゃないか!?」
「へ? きゃああああああ!
あたしの剣も鎧も服も溶けてる!?」
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