四十八羽 ☆ リュリュエル、心意気!
住人たち「大変だ! モンスタースタンピードだ!」
「あのダンジョン、スライムしか出ないだろ!?」
「コボルトやらオークやらとんでもない数が襲ってきてるぞ!」
「みんな逃げろ!」
「大変! 街のみんなを守らなきゃ!」
屋台店主「ナユちゃん! ドジなあんたを死なせるわけにはいかないよ! わたしらと逃げるよ!」
住民たち「ナユ! ドジで駆け出しのお前にゃまだ早い! 自警団に任せとけ!」
「お前さんみたいなドジで明るい娘が無駄死にしちゃあいけないよ!」
「ドジナユお姉ちゃん! ぼくたちと逃げようよ!」
「ドジ周知! 皆さん、ナユ様が大好きなんですね!」
「みんなしてドジって!?
あたしくらいのレベルじゃ、役に立たないかもしれないけど、こんなときこそあたしの出番!
でも……ちょっと足がふるえちゃうな。
怖くてたまんないよ!」
「そんなことないです!
臆する心があっても、人のために戦おうとする、その心意気!
ナユ様こそ、真の女勇者様!」
「あはは! ほめられてもなんにも出ないからね!?
よし! あたし、戦ってくる!」
「こんなときこそ、ボクの出番です!
ボクはこの世界の魔王を倒すために、神からつかわされた天使!
ナユ様! スキルを授けます!
エンジェ〜〜〜ルギフト!」
「ええ!?」
天から降り注ぐ光のシャワー!
「あれれ!? スライムくんが自分から光に!
ナユ様じゃなくて、スライムくんにギフトを授けちゃいました!
とりあえずエンジェリックア〜〜〜イ!
称号は……」
自警団「ナユちゃん!
そっちにもコボルトどもがいったぞ!
駆け出しのお前じゃやられる! 逃げろ!」
「コ、コボルトがいっぱい!?
あ、あたしだって戦えるもん! みんなを守るんだから!
えい! はっぷぅ!?」
「ナユ様! 攻撃しようとするも、この状況で緊張感のない盛大なコケっぷり!
もはやドジっ娘を超えるドジっぷり!」
「あたしってそんなにドジ!? ああ! コボルトが!」
「ナユ様、危ない!
エンジェ〜〜〜ルギフト!
ふぇわ!? またもスライムくんが光に!」
「きゃああああ!? 剣が!?」
「武器を叩き落とされたナユ様とボクがコボルトに囲まれちゃいました!
ダメです! やられちゃいます!」
「プルプルプルプルプルプルプルプルプル!」
「スライムちゃん!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます