二十三羽 ☆ リュリュエル、瞬間移動!

「はい! 分かりました!

フィスエルが最後に目にしたところから離れてますね。

いきますよ! エンジェルワ〜〜〜プ!」

「へ?」


「はい、到着です!」

「島の上空!? なんで!? 瞬間移動!?」


「四人組が気持ちよさそうに寝てますね」

「あれのどこが気持ち良さそうなの!?

砂浜に打ち上げられて、死にそうになってるじゃない!?」


「「エンジェルキュア〜」」


二人で四人組を癒すと、みなさん目を覚ましました!


僧侶「天使さま、ありがとうございます!」

魔法使い「ひでえ目にあった」


「あんたたち、どうしたのよ!?」


騎士「海の魔物の討伐依頼できたんだが、嵐にあって船が難破した」

武闘家「はあ〜、おなか空いたわ」

僧侶「もうずっと何も食べてないですものね」


「では、食事にしましょう!

リベンジのチャンスです!」

「リベンジってなんのこと?

それに食材はどうするのよ!?」

「食材なら、ほら、そこに現れましたよ?」


騎士「ニードルオクトパス!」

武闘家「討伐依頼の魔物よ!」


魔法使い「お前はとどめの一撃以外、絶対攻撃するなよ!」

騎士「わかってる!」


「なんで騎士様は攻撃しないんですか?」


僧侶「攻撃をあてたり、防御したときも攻撃判定になっちゃって、魔物が愛しちゃうんです。神の奇跡はすごいです!」


「ボクが授けたスキル<誘惑の業剣>は強力ですね!」


武闘家「強力すぎ! 奇跡どころじゃないわよ!

なついてくる魔物は倒しづらいし、おかしな魔物がどんどん増えるのよ!?

ふざけんじゃないわ!

だから! とどめの一撃以外は戦力外!」

騎士「はい、すいません」


武闘家「戦闘しか脳がない前衛が戦えないなんて、戦力ダウンもいいとこよ!

この役立たず!」

騎士「それはさすがに言いすぎ……だろ!?

くっ! 涙が!」

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