リュリュエル ☆ 爆誕の四
二十二羽 ☆ リュリュエル、無自覚!
「ぷぅ! それにしても心外です!
マオ様にあんなことを言われるなんて!
ぷんぷん!」
「見つけた! リュリュエル!
やっと見つけたわよ!」
「露出狂天使フィスエルじゃないですか」
「お願いだから露出狂はもうやめて……。
あんたからもらったかわいい服ちゃんと着てるし!」
「ボクのデザインですからね。
かわいいフィスエルがさらにかわいくなるのは当然です!」
「ひゃわ!? あ、あああ、あんた、何言ってるの!?」
「なんのことです?」
「あんた、もしかして無自覚系?
わたしがかわいいのはちゃんとわかってるんだから!」
「何をぶつぶつ言ってるんですか?
どんなご用です? 拳の天使フィスエル」
「そうよ! わたしから奪った勇者候補の四人組のことで来たのよ!」
「奪った? 四人組? ん〜?」
「あんたまさか覚えてないとか言わないわよね?」
「覚えてませ〜ん!」
「エンジェルチョップ!」
「ごふっ!? のどに手刀が突き刺さりました!
ひどいですフィスエル!」
「ふふん! どう新技の威力は?」
「ん〜〜〜? たぶん、次は大丈夫です!」
「あんた、無敵?」
「それはともかく、覚えてないならついてきなさい!
そして、ちゃんと面倒見なさいよ!」
「え〜」
「え〜、じゃない!
あっちまで亜空間を高速飛行するわよ。
置いていかれないようにしっかりついてきなさい!」
「めんどいで〜す」
「めんどいって言うな!」
「フィスエル、ちょっと失礼しますね!」
「な、なに頭なんて触ってるの?
ド、ドキドキしちゃう……じゃない……」
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