十八羽 ☆ リュリュエル、絶景!
「てふてふちゃんのお家を取り返したら、魔獣退治に戻りましょうね!
マオ様にもっともっと、うれしい悲鳴をあげてほしいですから!」
「もっと!? うれしくないよ!?
かわいいにゃんこか〜、楽しみだな!」
「にゃんこに癒されにいきましょう!
てふてふちゃんのおうちにレッツゴーです!」
「不思議な感覚のする場所に来ましたね」
「ああ、なんか浮遊感があるな。
お、おお〜! なんて絶景なんだ!」
「鮮やかに輝く花々、色とりどりに淡く光る植物。
天蓋から降りそそぐあたたかい光。
安らぎさえ感じる清浄な空気。
なんていう幻想的な光景でしょう!
間違いありません!
この空間は幻と言われる妖精郷、大発見です!」
「てふてふのお家ってここ?」
「ここ〜」
「すっごい、気になるのがいるんだけど!?」
「猫ですね。
妖精郷サイズにぴったり! 圧巻の大きさです!」
「もしかして家ってここ全部のこと!?」
「そう〜」
「もっと詳しく説明してほしかった!」
「かわいいにゃんこ〜」
「確かに! てふてふの凶悪顔よりよっぽどかわいい!
でも、絶っっっ対、にゃんこじゃない!
あれちゃんと見えてる!?」
「頭としっぽが三つ!
あれは魔王の配下、地獄の番猫ケルベロキャットですね!」
「ケルベロ!? 犬じゃないの!?
魔王の配下って、これまで戦ったどんな魔獣よりも怖いんだけど!」
「きっと侵略するために攻めてきたんですね!
マオ様、妖精郷を魔王の手から救いましょう!」
「妖精郷とか地獄の番猫とか、こういうイベントって、もっと後の方で起こるもんじゃない!?」
「大丈夫です、マオ様!
一年にもおよぶ修行を思い出してください。
すっごい楽しかったじゃないですか!」
「楽しかったのリュリュエルだけだよね!?」
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