ダンジョン2

今、俺は昨日見つけた悪魔のダンジョンに来ていた。

話しを聞いた感じ、Ⅴくらいのダンジョンだったら今の俺でもクリアできると思いやってきた。


「さてさて、ダンジョンとはどんなところなんだ?楽しみすぎて魔力を抑えるのが難しいな」


そんなことを言っていると、黒い翼に牙が生えた人型の魔物が前方からやってきた。

氷魔法で足元を凍らせ拘束し、重力魔法を拳に纏い胴部に風穴を開ける。


【ヴァンパイアを倒しました】


「チッ、歯ごたえねえな。このレベルだと一つレベルを上げるのに何体倒せばいいんだよ。Vのダンジョンはこのレベルか。さっさと攻略して攻略報酬でも貰いに行くとするか」


~~~五階層~~~

今俺は自分の何倍もデカい扉の前にいた。別に最下層に来たわけじゃない。ダンジョンには五階層ごとに階層ボスって言うのがいるらしい。俺はそこにやってきた。

階層ボスも攻略報酬ほど豪華じゃないが、一応倒した際に討伐報酬としてアイテムやスキルロールを落とすことがあるらしい。


「さて、一体何の魔物が出てくるんだ?少し歯ごたえのある魔物が出てきてほしいなぁ」


そんなことを言いながら、扉を開けると、黒い翼の生えた男が階層ボスと思われる魔物の頭を持ちニコニコしていた。


「あれ、おかしいですね。一応草で扉を隠していたのですが..どうやってここに?」

「・・・」

「まぁいいです。ここで会ったのも何かの縁ですし自己紹介をしましょう。私は総聖教第十二席のアラン・ミカエルと申します。以後お見知りおきを」


とりあえず、今のところは敵意を感じないし自己紹介くらいはしとくか。


「よろしく頼む。俺はCランク冒険者の乙坂葵だ。依頼でこの近くまで来て、たまたま草で隠れてるダンジョンを見つけたんだ」

「そういうことでしたか。やはり、幻覚魔法でちゃんと隠すべきでした。まぁいいです。それであなたもこのダンジョンの攻略報酬である悪魔の笛が欲しいですか?」


男は悪魔の笛と言った瞬間、今まで感じたことのない強い殺気を感じた。

こいつらの目的は悪魔の笛っていうアイテムだな。それさえ手出ししなければ害はないはず。


「ダンジョンに潜ってみたかっただけなんだ」

「そうでしたか。もし、手に入れたらお願いします。このアイテムを渡しておきます。これに魔力を込めれば私の元に転移できます。」

「そんなアイテムがあるのか。全くこの世界は面白いな」


☆☆☆☆☆

アランと別れて数時間、やっとダンジョンボスのところまでやってきた。


「アランはもう攻略をしたのか?今の俺の数倍強いからなるべく関わりたくないんだよな」


そんなことを思いながら俺はダンジョンボスの扉を開けた。


━━━━━━━━━━

作者から

ここまで読んでいただきありがとうございます

これからもよろしくお願いします

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る