王都
列に並んでいると俺の順番となった。
「身分証と銀貨一枚出しな」
マジかー。身分証も持ってなければお金も持ってねぇ。
しょうがない。ここは適当に嘘を付くとするか。
「すいません。生まれてからずっと山に籠って修行していたので身分証もお金を持っていないんですが...どうすればいいですか?」
「チッ、そういうことならしょうがねぇな。俺が出してやるから三日以内に返しに来い」
「ありがとうございます」
「中に入ったら冒険者ギルドに行って身分証を作りな。なんか依頼を達成して返しに来い。ようこそ、王都バルドへ」
中に入った俺は早速冒険者ギルドを探す。
★★★★★
やっと見つけた。探すのに本当に苦労した。門番の人も場所くらい教えてくれてもいいのに。
そんなことを思いながら中に入る。
「ここが冒険者ギルドか」
受付の順番に並びながら周りを確認してみる。荒くれものが多いイメージだったが、意外と真面目そうな奴もいるんだな。
そんなことを思っていると、俺の順番となった。
「いらっしゃいませ、本日はどのような御用で」
「冒険者登録をお願いします」
「かしこまりました。それではこちらの用紙に記入をお願いします.....ありがとうございます。こちらに魔力を流してください...はい、ありがとうございます。こちらで冒険者証が完成です。説明は聞きますか?」
「うーん、お願いします」
「かしこまりました。説明をさせていただきます。ランクはF~SSSまであります。依頼を達成していけば自動的に昇級します。もし、依頼を失敗した場合は違約金が発生しますのでお気を付けください。冒険者同士の揉め事は基本介入しませんので。説明は以上になります」
「ありがとうございます」
門番に金を返すためにオーク討伐の依頼を受注した。
目的を果たした俺は出ようとした、その時
「おいおい、お前みたいなガキは家で勉強でもしとけ」
大剣を持った大男がそんなことを言い出した。
「は?」
「聞こえなかったか?もう一回言ってやる。お前みたいなガキは家に勉強でもしとけ。って言ったんだよ」
それを見た周りの反応は
「うわぁ~またガイズの奴が絡んでるよー」
「あの兄ちゃんも可哀そうだな。Cランクのガイズに絡まれるなんて」
そう思ってるんだったら助けろよ。まぁいい、Cランク冒険者がどのくらい強いか試してみるか。
「ビビッて声も出ねぇみたいだな」
「うるせぇ」
そう言って重力魔法を展開すると地面に泡を吹いて気絶した。
「こいつ弱いな。本当にCランクなのか?」
━━━━━━━━━━
名前:ガイズ 性別:男
職業:大剣使い
レベル:38
HP:7,500
MP:1,500
攻撃:4,000
防御:2,000
敏捷:1,300
魔攻:2,000
魔防:2,000
職業スキル:大剣術 弱点特攻 属性纏い【氷・雷】
ユニークスキル:なし
スキル:身体強化Ⅳ 剣術Ⅲ 火魔法Ⅱ 水魔法Ⅱ
魔力操作Ⅴ
称号:Cランク冒険者
━━━━━━━━━━
レベルアップした俺より弱いじゃん。これならすぐにCランクになれそうだな。
そんなことを思いながら冒険者ギルドを出た。
★★★★★
お、見つけた。あれがオークか。気持ち悪いな。
俺は聖剣召喚を使用すると、何もない空間から刀身が光輝く片手剣が現れた。
「おぉ、これが聖剣か。確かに持ってるだけで力が湧いてくる」
俺は気配遮断を使いオークに近づき分厚い首を一刀両断する。
聖剣の性能を確認できた俺は満足し残っているオークたちを重力魔法で圧殺する。
【オークを倒しました】×7
【レベルが上がりました】×4
アイテムボックスにしまい冒険者ギルドに帰還した。
━━━━━━━━━━
作者から
読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。